報道圧力発言:沖縄県民を侮辱…県議会が抗議決議
毎日新聞 2015年07月02日 21時22分(最終更新 07月02日 23時52分)
沖縄県議会は2日、自民党の若手議員の勉強会で沖縄の地元2紙など報道機関への圧力を求める発言が出た問題を巡って「報道機関だけでなく、読者である沖縄県民をも侮辱するもので到底、看過できない」として、発言撤回と県民への謝罪を求める抗議決議案を賛成多数で可決した。決議は安倍晋三自民党総裁宛てで、党本部へ送る。
決議は「表現、報道の自由は民主主義の根幹をなす。発言は、政府の意に沿わない言論機関は存在を許さないという態度で、沖縄だけでなく全国の報道機関への圧力だ」と指摘した。
さらに米軍普天間飛行場の建設経緯について、作家の百田尚樹氏が事実と異なる発言をしたことに関して「先祖伝来の土地を強制的に接収された地主の苦悩を顧みず、県民を愚弄(ぐろう)するもの。断じて許すわけにはいかない」と批判した。
決議案は共産や社民系など6会派が提案し、自民が反対した。【佐藤敬一】