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【プロ野球】

ドラ2薮田が初登板初勝利 G打線を5イニング2失点

2015年7月2日 紙面から

巨人−広島 プロ初登板で初勝利を収めた広島・薮田=東京ドームで(武藤健一撮影)

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◇広島10−3巨人

 広島は初登板の新人薮田が、5イニングを5安打2失点で白星を挙げた。打線は19安打10得点。2−2の6回には梵からの6者連続安打や、押し出し四球、犠飛などで一挙6点を奪った。巨人は杉内が6回途中7失点の誤算で、勝率5割を切った。

 敵地のマウンドに仁王立ちした。プロ初登板初先発、広島のドラフト2位・薮田(亜大)。2−2の5回2死満塁。亀井を直球で二ゴロに仕留め、最大のピンチを切り抜けた。「力で押していくしかないと思って、真っすぐで勝負した」。5イニングを5安打2失点。6回に味方打線が6点を奪い初勝利を手にした。「勝つことができて、ホッとしている。うれしい」と笑顔がはじけた。

 「感謝」の言葉を胸に上がったマウンドだ。野球人生はケガとの戦いでもある。岡山理大付高3年時に右肘を疲労骨折。亜大4年春には右肩を痛めた。大学での登板は3年春のリーグ戦2試合のみだ。

 「たくさんの人に支えられて今がある」。右肘の故障で一時ミュージシャンを目指しかけた高校3年時は、亜大・生田監督から声をかけられた。大学2年の時に右肘を手術した後は、執刀医が毎週1度、北海道からリハビリを手伝うため足を運んでくれた。両親の励ましも力になった。「みんなの期待に応えたかった」という思いで腕を振った。

 「臆することなく向かっていき、勝ちに貢献してくれた」。緒方監督の言葉が、薮田へのチームの思いだ。「勝ちに貢献する投球がしていきたい」と気持ちを引き締めた右腕。背番号「23」が、浮上を目指す緒方鯉の力になる。 (市尻達拡)

 

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