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ニプロ 注射器など250万本自主回収
7月3日 0時22分

ニプロ 注射器など250万本自主回収
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大阪の大手医療機器メーカー「ニプロ」は、異物が付着した注射器などが見つかったとして、注射器と注射針、合わせて250万本の自主回収を始めました。重大な健康被害が起きるおそれはないということですが、「回収が遅くなり反省している」と話しています。
自主回収されているのは、大阪市の大手医療機器メーカー「ニプロ」が平成24年から平成25年にかけて出荷した注射針201万本と、平成25年に出荷した注射器49万5000本です。
回収のきっかけとなったのは、いずれも愛知県内の医療機関で、平成24年12月に黒い異物が付着した注射針1本が、また、去年1月にはゼリー状の異物が内部に入った注射器1本などが見つかったことでした。
当初、ニプロは製造時のミスだと認めたうえで、回収は行いませんでしたが、先月、厚生労働省から指導を受け、製品の自主回収を始めました。見つかった異物は、注射器の潤滑剤として使っているシリコンオイルがたまったもので、重大な健康被害につながるおそれはないということですが、ニプロは「回収が遅くなり反省している。医師の不安の声を受けて、もっと早く対応すべきだった。今後は迅速な判断をしたい」と話しています。
医療安全の問題に詳しい名古屋大学附属病院の長尾能雅教授は「異物が血液に入ることによる影響があるかもしれないので、迅速な対応が必要だ。医療機関も協力して、問題のある注射器は使わないよう点検する必要がある」と話しています。

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