作品の背景や、人物相関図はこちら <第一幕> ローマで初めて会うことになっている、婚約中のオットーネとテオファーネ。 しかしオットーネは到着が遅れている。 ジズモンダは、オットーネになりすました息子のアデルベルトをテオファーネと結婚させ、王座を奪還する作戦を実行。 テオファーネは、胸のロケットのオットーネの肖像画と、目の前のオットーネ(実はアデルベルト)があまりに違うので、戸惑いを隠せない。★1 一方、ローマへの洋上で海賊と闘っていたオットーネは、エミレーノを捕らえる。 そこへマティルダが、アデルベルト達の陰謀をオットーネに告げる。 しかし、未だ状況が飲み込めないテオファーネは、愛の行く末を案じて不安になる。★2 なりすましが暴露したアデルベルトは捕らえられ、エミレーノと共に投獄される。 ★1・・・伴奏が通奏低音だけの「Falsa imagine」は、歌手のクッツォーニ(S)がリハーサルで歌うのを拒否して、ヘンデルと喧嘩になったので有名。 しかし実際は、甘美な旋律が受けて大ヒット♪ ★2・・・ここで歌う「Affanni del pensier」は、ヘンデルの苦悩系アリアの傑作♪ <第2幕> マティルダとジズモンダは、処刑間近のアデルベルトの身を案じている。★3 マティルダはオットーネにアデルベルトの命乞いをするが、それは無理だと聞き入れてもらえない。 落胆するマティルダを抱き寄せて慰めるオットーネ・・・二人がいとこ同士とは知らないテオファーネは、これを見てショックを受ける。 怒ったテオファーネに冷たくされたオットーネは、理由が分からず戸惑う。 一方アデルベルトとエミレーノは、マティルダの協力を得て秘密の抜け道から脱獄、ついでにテオファーネもさらって、一緒に舟で逃亡する。 アデルベルトの救出を喜ぶ、マティルダとジズモンダ。★4 ★3・・・ジズモンダの「Vieni, o figlio」は、我が子の死を前に、母親の悲しみを切々と歌い上げる名アリア♪ ★4・・・「Notte cara」は、ヘンデル・オペラには珍しい、女性役同士の二重唱♪ <第3幕> テオファーネの失踪を嘆き悲しむオットーネ。 アデルベルトとエミレーノの脱獄の知らせも受け、ショックを隠せない。★5 一方アデルベルトらの舟は、嵐のため遠くまで逃げ切れず沿岸の森に漂着。 さらって来たテオファーネが、自分の姉と知ったエミレーノは、思わず彼女を抱き寄せ、 これを見たアデルベルトといさかいに。 テオファーネも、すぐにはエミレーノを信じられず、辱められるのでは?と恐れる。 宮殿ではオットーネが、マティルダが脱獄の手引きをしたと知り、ジズモンダも交えて言い合いになっている。 そこへアデルベルトを捕らえたエミレーノが登場、アデルベルトは処刑されかけ、ジズモンダも自殺しようとするが、テオファーネの登場でストップ! オットーネとの愛を確かめ合ったテオファーネ(★6)は、結婚を前に残虐な処分は望まないこと、エミレーノが自分の弟であることを話す。 アデルベルトは赦免され、ジズモンダも改心、一同平和と愛を称えてめでたしめでたし♪ ★5・・・オットーネの苦悩は、ここの「Tanti affanni」でたっぷり♪ ★6・・・ここで愛の二重唱「A'teneri affetti」出ます♪ こうして書いてみると、男性役より女性役の方が、色々と活躍する?筋書きですね。 |
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