ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱

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help RSS メサイアはコケたが・・・ラ・フォル・ジュルネ

<<   作成日時 : 2009/05/06 16:41   >>

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東京丸の内の東京国際フォーラムで5月3日〜5日に開催された、ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日音楽祭」に、4日と5日行って来ました。

「バッハとヨーロッパ」がテーマの今年、ホールA(5004席)とホールC(1490席)では、連日バッハの「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ロ短調ミサ」の大曲が、プログラムに組まれていました。
それに混じってヘンデルの「メサイア」も、3日21時から予定されたのですが、「経済的な理由」で中止となり、オールスター?出演、バッハの名曲コンサート・・・に変更されてしまったのは、ご存知の方も多いと思います。

ヘンデルは他に「水上の音楽」など、器楽モノが数公演ありましたが、メインジャンルの声楽はなく、「メサイア」が無くなったことで、音楽祭全体のプログラムのバランスが悪くなってしまったのは残念です。
大変古い例で恐縮ですが(ああ、トシがばれる・・・)、やっぱ柏戸がいてこその大鵬だろ!と思うんですね・・・。

この音楽祭の大将、ルネ・マルタン氏の音楽的見識には、一目置いてるのですが、やはり彼も「なんぼバッハがテーマやかて、やっぱヘンデルの大曲があらへんかったら、祭りのカッコつかんで〜!それに今年はヘンデル没後250年やし」って考えたのだと思います。
(フランス語がわかりませんので、関西弁で書いています)

当初発表の公演予定によれば「メサイア」は、フィリップ・ピエルロ指揮/リチェルカール・コンソート・・・までは書いてありましたが、「合唱団未定」「ソリスト未定」とあります。
何としても「メサイア」をやらねば・・・出演者の調達(資金?)等状況は厳しいが、プログラムはチケット発売前には発表しなければいけないし、今後の努力で何とか公演を実現させよう!
・・・・・と手を尽くしたのだが、公演まで1ヶ月を切った時点で、ついに断念・・・という経過だったのでは?と、個人的には思っています。

オペラ&オラトリオの公演に伴うゼニカネの問題には、当時のヘンデルも苦労していましたから、今回の件に関しては天国のヘンデルも、きっと苦笑してるでしょうね。


さて私は今回、公演番号254(カプリッチョ・ストラヴァガンテ/マレやクープランの合奏曲)、246(ラ・ヴェネクシアーナ/ブクステフーデ「われらがイエスの御体」)、354(鈴木秀美/バッハ「無伴奏チェロ組曲」)、381(G.レツボール/テレマン、ヴェストホーフ等の無伴奏ヴァイオリン曲)・・・と、354以外は「バッハはずし(笑)」で聴いて来ました。

演奏的に一番良かったのは246で、3回くらいブラボー(正確には男性複数形のブラーヴィ)叫びました。
イタリアの団体だったので、後ろから飛んで来る声も、ほとんど「ブラーヴィ」!
やはりこの公演を選んだのは、通(マニア?)が多かったのかもしれませんね。
NHK−FMで生放送してたそうですが、これをきっかけにこの17世紀ドイツの名曲が、少しでもメジャーになれば嬉しいです。

さて「メサイア」はコケたヘンデルでしたが、354のバッハ公演で面白いことが。
私の後ろの席にいた、大学生風男の子2人が、開演前に「ロデリンダってどんなアリアあったっけ?」「ヘンデルのオペラってタイトルがまぎらわしくて、良く間違える」「似た名前の人物があっちこっちに出てたり」とか、結構コアなヘンデルの話をしてるのです。
何と!手には「テオドーラ」(←これはオラトリオ)のCD(DVDだったかも?)まで持ってるし!

いいぞ!キミ達!
その調子でどんどんヘンデル聴いてね!・・・とオバサンは思いましたが、こんな若いうちから男同士でヘンデルの話に熱中して、ちゃんとカノジョをつくったり結婚したりできるのかな?と、少しだけ心配になったことでした。

(人のことは言えない自分ですが・・・)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 ブクステフーデ、良かったですか。 
 初日に、最後までチケットが残っていたのが、ブクステフーデでした。やはり、声楽は人気が今ひとつなのでしょうか。かく言うわたしも、件の「オールスター?コンサート」を待つ間、聴こうと思えば聴けたのですが、屋台村の横手焼きそばの誘惑に負けてしまいました。聴けばよかった。

 日本人のブラボーおじさんも年々多くなりますね。
 翌日、会場の1階広場に木原さんが来て、天気予報の中継をしていたのですが、それ対して朗々とした見事な声で、ブラボーッと叫んでいる人がいました。
Nora
2009/05/06 22:19
「メサイア」の中止の代替曲が「水上の音楽」というのは、予想通りでしたね。
やっぱり、音楽祭で演奏された曲のうち、全体的にヘンデルの楽曲は少ないんでしょうね。

もしかして、会場にバッハの頭部の展示があったのは、イラストレーターとかが「バッハの似顔絵を描きたいけど、あのカツラが…」とぼやくからでしょうか。
クレイアニメ『ウォレスとグルミット』の展示ブースがあったのが意外かな?
(なお、その映画の最新作の公開は今年7月のようです。)
参照 http://www.ghibli-museum.jp/wg
ことねっち
URL
2009/05/07 19:16
柏戸がいてこその大鵬だろ!

プッ・・・orz
pentahydroborite
URL
2009/05/07 20:03
Noraさん、
>ブクステフーデ、良かったですか

はい、そもそも「われらがイエスの御体」は、曲自体がすごく好きなので・・・。
一般にブクステフーデと言えば、(バッハつながりの)オルガン曲しか知られていませんが、オルガンがプログラムに組めないので、声楽曲登場となったのでしょう。
でもホールCで2公演、よくプログラムに組んでくれたなと思います。

ことねっちさん、
>「メサイア」の中止の代替曲が「水上の音楽」というのは

いえいえ、全部バッハ(含む一族)の曲になっちゃったんですよ。(^ ^;)
2時間以上?バッハの名曲パレードやってたそうです。
ヘンデル名曲パレードじゃなくて・・・
○| ̄|_

pentahydroboriteさん、
>プッ・・・orz

うう・・・他にいい例えが見つからなくて。
今風に言うならどうなるのでしょうか?
(見当もつかない・・・汗)

REIKO
2009/05/08 01:39

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