オペラ対訳プロジェクトで、チーム・ヘンデルによる「アルチーナ」(Alcina)の訳出も始めたので、あらすじを紹介しておきます。 「アルチーナ」はヘンデルの魔法オペラの代表作で、「Verdi prati」を始めとする人気アリアや、アルチーナが苦悩する伴奏付きレチタティーヴォなど、多くの見所があります。 恒例ドット絵相関図 ↓↓↓ <第1幕> 騎士ルッジェーロはブラダマンテという婚約者がありながら、アルチーナの魔力に捕らわれ、魔法の島で愛の生活に溺れている。 ブラダマンテは弟リッチャルドの姿に男装し、メリッソと共にアルチーナの島へルッジェーロを探しに行くが、彼らを出迎えたモルガーナは凛々しい「リッチャルド」に一目惚れしてしまう。一方モルガーナを愛するオロンテは、「リッチャルド」がモルガーナを連れ去りに来たと誤解する。そこでオロンテはルッジェーロに「リッチャルドに夢中になったアルチーナが、お前を捨てようとしている」と吹き込む。 この策略にかかり、アルチーナとルッジェーロは互いの愛情に不審を抱き、ルッジェーロは「リッチャルド」をライバルとみなす。アルチーナはルッジェーロだけを愛している証に、「リッチャルド」を獣の姿に変えようとする。モルガーナは「リッチャルド」に逃げるよう勧めるが、「リッチャルド」はモルガーナの愛情を受ける振りをして島に留まる。 <第2幕> メリッソがルッジェーロのかつての指導者の姿で現れ、ルッジェーロにアルチーナの魔力を解く指輪を与える。理性を取り戻したルッジェーロは、島から脱出する機会を狙うためアルチーナを愛している振りをするが、正体を明かしたブラダマンテとはついにかつての愛を取り戻す。「リッチャルド」が女性だと知ったモルガーナは怒り、ルッジェーロとブラダマンテにアルチーナの復讐を予言する。離れていくルッジェーロの心を引き止めようと、アルチーナは魔力に頼るが、その効き目はなく彼女は絶望する。 <第3幕> ルッジェーロは騎士の任務とブラダマンテへの愛に我が身を捧げるため、この島を離れることをアルチーナに告げる。アルチーナが心変わりを非難しても、彼の決心は固い。 ルッジェーロとブラダマンテは島を離れる前に、魔力で石や獣にされている人達を救うことにする。かつて共に愛の日々を送ったルッジェーロの反撃を知ったアルチーナは、強い敗北感に襲われる。 ついに魔力の源である壷をルッジェーロが壊すと、魔法が解けて辺りの光景は一変し、岩に変えられていた人々も人間の姿に戻る。魔力から解放され愛と平穏に満ちた日々が戻ったことを、皆で喜び幕。 ★ 上のあらすじに上手く組み込めませんでしたが、脇筋として少年オベルトが行方不明の父親を捜す過程が、物語にアクセントを添えています。何とアルチーナは、難破して島に辿り着いたオベルトの父を、ライオンに変えていたのでした。賢いオベルトはアルチーナの策略をかわし、見事父親と再会を果たします。めでたし♪ \(^ ^*) |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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REIKO様 |
さすらいの、、、 2010/08/07 08:44 |
さすらいの、、、さん、 |
REIKO 2010/08/07 17:59 |
お忙しい中、ご教示くださいまして有難うございました。 |
さすらいの、、、 2010/08/08 07:54 |
ありがとうございますっ!! |
アルチーナ 2010/08/09 09:10 |
アルチーナさん、 |
REIKO 2010/08/09 22:17 |
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