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口座を不正開設の疑い 元ハローワーク職員を逮捕 茨城
他人名義の健康保険証を入手し口座を開設したとして、茨城県警は2日、有印私文書偽造・同行使や詐欺などの疑いで、元ハローワーク職員で茨城労働局厚生労働事務官、宇野洋平容疑者(28)=同県守谷市小山=を逮捕した。
県警によると、当時勤務していた同県常総市のハローワーク常総で、県内に住む板金工の男性(33)の生年月日などの個人情報を手に入れ、年金事務所で男性名義の保険証を取得した。口座を利用した形跡はなかった。
逮捕容疑は昨年6~9月、実体のない事業所の経営者をかたり、男性を雇ったように見せかけて保険証を入手。同県取手市内の金融機関で男性名義の預金口座を開設するなどしたとしている。男性が役所に行った際、国民健康保険から社会保険に切り替わっていることに気づき昨年10月、県警に相談し発覚した。
県警は今後、自宅や勤務先を家宅捜索し、個人情報の流出状況や、口座を開設した目的を調べる方針。