2015年7月2日19時25分
自民党の勉強会でメディアへの威圧的発言が相次いだ問題で、沖縄県議会は2日、同党の安倍晋三総裁(首相)に発言の撤回と県民への謝罪を求める抗議決議を賛成多数で可決した。社民・護憲や県民ネット、共産など与党5会派に加え、公明や維新なども賛成したが、自民は反対した。
決議案は翁長雄志(おながたけし)知事を支持する与党議員らが提出。決議文によると、勉強会で講師役を務めた作家の百田尚樹氏や国会議員が「沖縄の二つの新聞社は絶対につぶさなあかん」「沖縄の世論はゆがみ、左翼勢力に完全に乗っ取られている」などと発言したことについて、「読者である沖縄県民をも侮辱するもので到底、看過できない」と批判した。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)について百田氏が「もともとは田んぼの中にあった」などと語ったことについて「歴史的事実を意図的にゆがめて県民を愚弄(ぐろう)するもので、断じて許すわけにはいかない」とした。
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