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 新国立競技場の建設で、巨大なアーチで屋根を支えるザハ・ハディド氏のデザインに反対する建築家、槇文彦氏らのグループは1日、下村博文文部科学相あてに、改めて計画見直しを要望する提言を発表した。

 提言では、下村文科相が先月22日、槇氏らが提案したアーチなしの案を検討すると会見で発言したにもかかわらず、その後連絡もなく、現行案で進める方針を表明したことを問題視。

 基本設計時から約900億円も膨らんで2520億円になった建設費を圧縮するには、アーチなしの案に変更すべきだとし、見直しの設計期間が足りない場合は、2019年秋に新国立競技場を使用する予定のラグビーW杯は別会場で行うべきだと主張している。