2015-07-01

「あんたは俺にケガをしろと言った。覚えてますか?」

そんなこと言った記憶もないし、言うわけもない。

「やっぱり覚えていない。俺はしっかり覚えてますよ。あんたはたしかに言った。人にケガをしろとまで言って、そんなこと言っても覚えていないような人なんだ」

とにかくご立腹なので、彼と私と上司とでちょっとした話の席を設けた。私が「ケガをしろ」と言ったという件、まったく身に覚えがないので詳しく聞くと、どうやら「あいついつまでたっても起きてこないし、電話ならしても出ないから、悪いんだけどドアぶん殴って起こしてきてくれる?」みたいなことを言ったのを、彼は「ケガをしろ」と言っていると受け取ったらしい。難しい解釈だ。

上司は、私の言葉が「ケガをしろ」という意図でないということを彼に説明する。そんなこと言うわけないだろ、お前がケガしたら仕事ができなくて困るのは増田じゃないか、と。「たしかに言い方が悪かったところはあるけれど、増田が言いたかったのは寝坊していたあいつを起こしてほしいってことだっていうのはわかるだろ? たまたま近くにお前がいたから頼んだだけだよ。なんでお前に「ケガをしろ」っていうんだよ。それはお前の受け取り方がおかしいよ。わかるだろ?」上司の怒涛の口撃に彼は「はい」と答える。「じゃあ増田も言い方が悪かったんだから謝れ」「気が利かない変な言い方になってしまってすみませんでした」これで話し合いは決着した。

ただちょっと気になったので上司に正直に言ってみた。私の言い方はそんなに悪かったんだろうか。謝ってはみたもののどう反省していけばいいのかわからない、と。

上司はこう答える。今回の件で増田反省なんてしなくてもいい。あんなふうに受けとった彼が悪いんだから。だけど、一方的に彼が悪いんだということで収めたんじゃ、彼は納得しないで不満が残る。だから形式上では両者が互いに悪いところがあったことにした。増田は気にしなくていい。

なるほど、そういう頭の下げ方もあるのかと思ったので備忘録

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