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日本初の「身代金要求型ウイルス」作成? ホームページ改竄容疑の17歳逮捕 警視庁
出版社のホームページを改竄(かいざん)したなどとして、警視庁が不正アクセス禁止法違反と私電磁的記録不正作出・同供用容疑で、神奈川県の無職少年(17)を逮捕したことが1日、捜査関係者への取材で分かった。少年はパソコン内のデータをロックして金銭を要求する「身代金要求型ウイルス」を日本で初めて作成したとみられており、同庁が捜査を進めている。
逮捕容疑は昨年12月、不正に入手したIDとパスワードで、コンピューター関連の書籍を手がける出版社「技術評論社」(東京都新宿区)が利用するサーバーコンピューターにログイン。閲覧すると都内の法律事務所のサイトに移動するよう改竄したとしている。少年は容疑を認めているという。
同庁は6月4日に少年宅を家宅捜索。押収したUSBメモリーから身代金要求型ウイルスなどのデータが見つかっていた。ウイルスは「ランサムウェア」と呼ばれており、昨年12月以降、日本語版が初めて見つかった。ウイルスに感染すると、画面上に「ロックの解除にはビットコインを支払わなければならない」などと表示される。現段階で金銭被害は確認されていない。
少年は「ZeroChiaki」と名乗り、ツイッターなどでウイルスの作成などを投稿していた。