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 発信元を匿名化するソフトを使い、出版社のウェブサイトを乗っ取ったとして、警視庁は、川崎市の無職少年(17)を不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕し、1日発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 サイバー犯罪対策課によると、少年は昨年12月5~6日ごろ、発信元が特定できないようにするソフト「Tor(トーア)」を使い、自宅のパソコンから東京の出版社のサーバーに侵入、同社のサイトを乗っ取った疑いがある。

 少年は、サーバー会社を装ったメールを出版社の社員に送信。偽サイトに誘導して社員のIDやパスワードを盗み、出版社のサーバーに侵入した、と同課は説明している。

 少年はツイッター上で「0Chiaki」と名乗り、様々なサイバー攻撃に関わったと書き込んでいた。同課が押収した記録媒体からは、他人のツイッターアカウントを乗っ取り、都内の弁護士への殺害予告ツイートを大量にさせた痕跡も見つかったといい、同庁は同法違反などの疑いで調べる。