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中国籍のソフトバンク販売員2人を逮捕 iPhoneなど30台分を不正契約した疑い 4千万円被害か
中国人実習生になりすましてスマートフォンの「iPhone(アイフォーン)6」など計30台分を不正に契約したとして、大阪府警と滋賀県警の合同捜査本部は1日、電子計算機使用詐欺容疑で、いずれも中国籍でソフトバンクの現・元販売契約社員の女2人を逮捕したと発表した。
捜査本部によると、2人が昨年8~11月に契約を取り付けたうち、中国人名義で契約され、利用料が未納になっているアイフォーンやアイパッドが約300台あり、ソフトバンクの被害は端末本体や利用料金など計約4千万円に上るとみられる。府警は、十数人の中国人グループがあり、転売目的で不正契約をしていたとみて捜査を進める。
逮捕されたのは、同社販売契約社員の王紅蕊(32)=兵庫県伊丹市柏木町=と元販売契約社員、王媛(32)=神戸市中央区脇浜町=の両容疑者。2人は大阪市北区の家電量販店内の販売スペースで働いていたという。
逮捕容疑は昨年10、11月の2回、中国人の男らが他人名義の国民健康保険証で不正に契約を申し込んだのを受け、不実の電磁的記録を作成し、計30回線を通信可能な状態にして、不法に回線契約の地位という利益を得たとしている。2人は10回線を契約するごとにスマホ1台などを犯行グループから受け取っていたとみられる。