[この記事は Frederic Mayot、Google Play チームによる Android Developers Blog の記事 "Integrate Play data into your workflow with data exports" を元に、荒木が翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

Google Play デベロッパー コンソールでは、アプリやゲームを公開して、ビジネスを育て、収益化するために必要なノウハウを身に着けられるよう、豊富なデータを用意しています。現在デベロッパー コンソールに用意されている表示機能だけでなく、さまざまな形でデータを取得して分析したいという開発者のニーズにお応えして、財務情報、クラッシュデータ、ユーザー レビューなどがエクスポートできるようになりました。また、アプリやゲームに関するさまざまな統計情報 (インストール数、評価、Google クラウド メッセージング (GCM) の登録数など) に Google Cloud Storage からアクセスできるようになります。

Google Play デベロッパー コンソールの新しいレポート セクション

デベロッパー コンソールに [レポート] タブが加わり、エクスポートできるすべてのデータを 1 か所で確認できるようになっています。

Google Play データにアクセスする確実な方法

Google Play デベロッパー コンソールの統計情報をダウンロードする、最も簡単で確実な方法です。インストールに関する統計情報、レビュー、クラッシュ情報、収益情報などのすべてのレポートにアクセスできます。

プログラムから Google Play データを利用

Google Cloud Storage を利用する新しいアクセス方法を使うことで、さまざまな可能性が広がります。たとえば次のようなことをプログラムで実行できるようになります。
  • インストール数や収益のデータを社内のダッシュボードにインポートする
  • カスタマイズした分析を実行する
  • クラッシュと ANR のデータを任意のバグ管理システムにインポートする
  • 任意の CRM システムにレビューをインポートして、フィードバックをチェックしたりユーザーに返信したりする
データには Google Cloud Storage のバケットからアクセスできます。一番簡単なのは、gsutil を使う方法です。まずはじめに、次の 3 つのステップにしたがってレポートにアクセスします。
  1. gsutil ツールをインストールします。
    • Google Play デベロッパー コンソールのログイン情報を入力してアカウントの認証を行います。
  2. 新しい [レポート] セクションでレポートのバケット ID を確認します。
    • バケット ID は pubsite_prod_rev で始まります (例: pubsite_prod_rev_1234567890)。
  3. gsutil ls コマンドを使用すると、ディレクトリとレポートの一覧が表示されます。gsutil cp コマンドでレポートをコピーできます。レポートは、パッケージ名と作成日 (年月) ごとにディレクトリに分類されています。
レポート データのエクスポートについて詳しくは、Google Play デベロッパー ヘルプセンターを参照してください。

Google Play と Cloud Platform のデータ アクセスについて: Google Play デベロッパー アカウントがアクセスするのは、Google Play がオーナーになっている、レポート専用で、読み取り専用の Google Cloud Storage バケットです。Google Cloud Storage を既に使用していても、ほかのデータには影響はなく、Google Play デベロッパー アカウントと接続されることはありません。Google Cloud Storage を使用している場合、データの保存については利用規約をご覧ください。

Posted By Yuichi Araki - Developer Relations Team