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Amazon Web Services(AWS)は米国時間6月30日、TLSプロトコルの新たなオープンソース実装「s2n」(「signal to noise」の略語)の公開を同社ブログ上で発表した。
AWSのセキュリティエンジニアリング担当バイスプレジデントStephen Schmidt氏は同ブログで、Amazonが世界規模で展開しているEコマースサイト、およびAWSのクラウドサービスでは、強力で一貫性のある暗号プロトコルとしてTLSを採用していると述べたうえで、OpenSSLに最近降りかかった「Heartbleed」や「FREAK」「Logjam」といった複数の問題により、「ソフトウェアのアップグレードや証明書の変更などの、運用面で時間のかかる作業」が多くの組織で必要になったと記している。
そして、Schmidt氏は以下のように説明している。
TLSの実装を簡素化する、そしてあらゆる人々のもとに強力な暗号を送り届けるというわれわれの取り組みの一環として、TLSプロトコルの新たなオープンソース実装であるs2nのリリースを発表できることについて、われわれ一同喜んでいる。s2nはシンプルさを重視しつつ、コンパクトさと高速性を目指した実装だ。s2nでは、ほとんど利用されることのないオプションや拡張を実装していないため、現時点でのコードは6000行を少し超えるくらいの規模でしかない。
この新しいライブラリは、旧来のオープンソース版の暗号化ライブラリに内在する問題に対する答えとして生み出されたものだ。
オプションの拡張によって(ライブラリは)極めて複雑なものになる。Schmidt氏によると実際のところ、「リファレンス実装であり、デファクトスタンダードともなっているOpenSSLのコードは50万行を超えており、そのうちの少なくとも7万行はTLSを実装するためのものだ。こういったコード内の各行に過ちが入り込む可能性があるだけでなく、規模の肥大化によりコードの監査やセキュリティレビュー、パフォーマンス、実行効率という面で問題が発生する」のだ。
s2nではSSL/TLSの拡張すべてを取り込むのではなく、コードを6000行ほどに抑えて、暗号化機能にのみ注力している。これは同社がs2nをOpenSSLに取って代わるものとして考えていないことを意味している。Schmidt氏は同社ブログに「AmazonはLinux Foundationの『Core Infrastructure Initiative』(CII)への参加を通じて(OpenSSLの)サポートを続けていく」と記している。
実際のところs2nは、OpenSSLを構成する2つの主要ライブラリの1つでTLSを実装するlibsslの機能のみを置き換えたものになっている。つまりs2nには、OpenSSLの汎用的な暗号化ライブラリであるlibcryptoに相当する機能は存在しない。このため、s2nは「libssl」を置き換えられるが、「libcrypto」の置き換えにはならない。
AWSは、現在のところs2nを同社のソフトウェアスタックに配備していないものの、今後複数のサービスに組み込んでいく計画だ。なお、AWSのユーザーや開発者はAWS上での利用方法や開発方法を変更する必要がない。こうした人々の視点で見れば、移行は透明性のあるものになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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