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国家公務員 朝早く出勤「ゆう活」開始
7月1日 10時36分

効率的に仕事をして残業を減らしてもらおうと、夏の間だけ朝早く出勤する“サマータイム”が、全国の国家公務員を対象に1日から始まりました。
このうち、東京・霞が関の厚生労働省では午前8時すぎから次々と職員が登庁し、いつもより1時間早い8時半に業務を始めていました。
この早い出勤は窓口業務などで勤務時間が変えられない職員を除く、全国の国家公務員およそ22万人が対象で出勤時間を前倒しした分、早く帰宅し、夕方の時間を有効に活用してもらおうと「ゆう活」と名付けられました。海外のサマータイムにならったもので、原則として残業はせず、午後5時すぎには帰宅することになっています。
40代の男性職員は「けさは5時半に起きました。少しつらいですが、早く帰れるので自宅で夕飯を作ってみたいです」と話していました。また、20代の女性職員は「朝起きるのが大変でしたが、頭がさえて仕事がはかどりそうです。今夜は飲みに行く予定です」と話していました。
ただ、中には国会対応などで残業をせざるをえない部署もあり、かえって勤務時間が増えるのではという声も上がっています。人事課の金谷雅也調査官は「急な資料の作成など残業を前提とした仕事の指示をしないなど、工夫をしていく。仕事を効率的に進めて早く帰るよう職員の意識が変わることを期待したい」と話していました。
この「ゆう活」、来月末まで2か月間、実施されることになっています。

海外は多くの国で実施

サマータイムは日の出が早い夏を中心に、時間を1時間早めて節電や時間の有効活用につなげようというもので、海外では欧米を中心に多くの国で実施されています。
日本でも節電や地球温暖化対策としてサマータイムの導入が検討されたことがありましたが、国全体で一律に生活時間を早めることへの慎重論が根強く実現はしていません。
一方で、個別の企業や自治体では節電のほか、残業時間を削減する効果などをねらってサマータイムのように夏場に勤務時間を早める独自の取り組みが広がっています。

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