記事詳細
【自民党の報道圧力発言(3)完】
注意受けた大西氏「誤解と言ってもマスコミも国会も許さないじゃないですか」
--一部のマスコミを懲らしめるためには、今でも場合によっては経団連などに働きかけるのはあり得ると考えるのか
「私はそういう考えはありません。そういう方法もあるでしょう。ですから、百田先生の、文化人のご意見をうかがったんですよ。質問したんですよ。私はそうすべきだということを一言も言っていません」
--質問かもしれないが、そういうやり方もあると思っていたのではないか
「ありません、ありませんね」
--どうしてあのような質問をしたのか
「だから、マスコミにとって何が一番困るんですか。広告料収入が入らないことでしょう。だから、そういう意味ではそういう方法もあるんじゃないですかと、一つの方法論として私はお尋ねしたまでですよ」
--そういう方法論を考えているのなら、言論の自由を規制しようという考えがあるということではないか。
「だから、まったくないんですよ。日本国憲法の中で言論の自由を規制するなんてことができるはずがないでしょ。そしてまた、そんなことはあってはならないことですよ。お互い意見を戦い合わせるなかで、あるいは異なった主張をし合うなかで、われわれはよりよい明日をつくっていこうというのが、議会制民主主義の根本じゃないですか。そのときに、そんな一つの私たちの自民党のイデオロギーだけを金科玉条として、あとの意見は抑圧していくというのでは、戦前のファシズムじゃないですか。そんなことは絶対に許されない」