読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ピピピピピがブログを書きますよ。

運動もせず、ヘタレ顔でキーボードに手を置くピピピピピがブログを書く。野人の如き豪快さが欲しいね。

本 『希望格差社会 山田 昌弘』を読んで学ぶ、はてなブロガー弱体化問題

スポンサードリンク

文句の多いはてなブロガーが増えてきたように思う

 はてなブログが新着掲載されにくくなって、希望を失い暴徒化しているのかもしれない。
 人は未来に希望を持てなくなった時、荒れ狂い、疲弊し、弱体化して行く。
 これから、疲れたブロガーが増えて行く事だろう。

我々は、不確実性の中に立たされている

 社会という大きな括りの中にある、小さな空間・はてなブログでも傾向は同じだ。
 ここ最近は、はてなブックマークにも掲載されにくくなり、アクセス数や読者を短期間に倍増させるのが厳しくなっている。
 定期的にアルゴリズムも変化していて、どういう条件で優遇されるのかも分からない。
 ナスカの地上絵のような、美しき文章を用意してもそっぽを向かれてしまう事があるのだ。
「お前の美的感覚になぞ興味はない」と暗に仄めかされているに等しい。
 こんな残酷な状況が続いている。
 まるで年金制度が崩壊した未来のように、不安定なはてな生活をしなければならない。
 こんな状況であるから、皆がギスギスしている。
 その為、互助会、ミニマリストサークルなどを、「みんなではてブをつけ合い、ズルして人気になろうとする悪人」と評する人が増加中だ。
 ちょっと頑張れば、日に二万アクセスぐらい楽に得られた〝はてなブロガー黄金期〟とは大違いである。
 そんな持て囃されたのは、つい1、2年前の話だ。
 その時代の恩恵を浴びた古いブロガーたちは、歯ぎしりして泣き喚いている状況である。
 であるから、寛容さが失われ、敵意や憎しみが全面に表れるようになってしまった。
「ブログなんてサービスなんですから、好きに使えば良いのですよ」
 自由度を訴えている割には、新人ブロガーに対して小姑のように小言を言い放つ。
 不安定なブログ生活によってストレスが蓄積している為、気づかぬ内に〝はてなブロガー老害化現象〟が起きてしまったのだ。
 しかも厄介な事に、彼らは長らく活動してきた為に、仲間が多い。
 するとどうなるか? 一つの考えに対して、賛同者がぐわっと群がる。
 みんなして一つの意見を固め、あたかもそれが最大の正義かのように振る舞いはじめてしまう。
 ネット内合法スパルタ教育がスタートする。

f:id:buzama-www:20150630222805j:plain

嫉妬して怒り狂うブロガー続々登場

リスク化、二極化の影響は、生活状況を不安定化させるにとどまらない。人々の社会意識までも不安定なものにするのである。

 大まかに内容を要約すると、未来への予測可能性が低くなってしまうと、希望を持てにくくなり、努力するエネルギーが喪失してしまうって事だ。
 現状として、読者数の多い有名ブロガーは人気エントリーに掲載されやすい。その他のブロガーは放置である。いつどの記事を新着掲載してくれるかも判然とせず、心が安まらない。
 であるから、「内容は大差ないのに……なんであんな野郎がっ!」と嫉妬心を持つ輩が増えやすい。
 ブロガーなんてのは誰でもなれるからこそ、相手を同じレベルだと考え、争いの心を持ってしまうのだ。
 きっと水面下では、想像以上に熾烈で醜いバトルが行われている。
 僕たちの知らない所で、崖から飛び降りた人もいるんじゃないか。多少なりとも、哀悼の意は持っておくべきだろう。
 そして、こんな現実の中で戦い続けていると、無意識に逃走を始めるようになる。
 心を守る為の生存本能が、びくんびくん動き出すのだ。
 この逃げには種類が沢山ある。
 他人を貶める事で安心
 みんなで正義を作って安心
 有名人叩きを繰り返して安心
 他にも様々あるが、端的にいえば自分を守る行動の連続だ。
 具体例を出せば、急にふざけ出したり、負の情報を撒き散らしたり、他者を叱りつける記事を連投したり。
 ブロガー的ストリーキングが始まってしまう。
 全裸になって女子校に侵入して、授業を受けて笑いながら帰ってくるような、なんでもありなブロガーとなる。

ひとつ歯車が狂うと、やけになって異常な行動を起こしたり、将来を考えることなく享楽的になったり、引きこもったりする若者、青少年がこの時期から増え始めているのだ

 と書かれてある通り、未来が見えにくい不安定な状況が続くと異常行動を起こしてしまうのが人間であり、ブロガーなのである。
 みなさんの読者の中にも、何人かはそうした変人がいるのではないだろうか?
 そして、あなた自身はどうか? ここ数日、変質者の徘徊のような記事を書いていないか、一度振り返って見るべきだ。
 日本社会もはてな村も、どちらにも逃げ場のない今日この頃。
 誰もが、服を脱ぎはじめるクレイジーな時代に突入した事を忘れてはならない。
 世界には、露出狂しか存在しないのだ。

不幸デフォルト社会

人々が幸福に生きる上で必要なのは、経済的な要件よりも、心理的な要件である。人間は希望で生きるものだからだ。

 最近は現実社会だけでなく、ネット社会にまで閉塞感のようなものが広がっている。
 それだけに留まらず、規制や格差が加えられて行く。
 一億総気狂い社会の始まりだ。
 普通に生きているだけで、どんどん心に傷が増える。
 目に見えぬ圧力が、殺意をひっさげて飛び掛かってきているような有様だ。
 つまり、希望が消え、妬み嫉みばかり増えて行く。
 脳は主語を理解出来ないという性質上、他者に対する暴言は、自分にもそっくりそのまま降り掛かってしまう。
 相手の足を壊す為、殺人スライディングを仕掛けて戻ってくる時に、なぜか自分も足を引きずっているような。
 であるから、並大抵のブロガーは心を壊して行くのだ。

f:id:buzama-www:20150630222924j:plain

自己責任を強要する社会

近代人には、理想的な状態を自分の力でもたらしなさいというプレッシャーが、常にかかることになる。

 今の時代は、前近代社会と違い、好きな道を選ぶことが出来、リスクを背負う人を拍手するような社会だ。
 プロブロガー、ノマド、ユーチューバー。
 自己責任ではあるけれど、やりたいようにやりなさいが当たり前になって来たのである。
 突拍子もない行動だとしても、尻ぬぐいをきちんとするなら構わない。
 こうした状況下では、上手く行かなかった場合に、とてつもない心的ダメージを負う。
「お前が勝手に選んだ道だろ? そこでコケた? 血が出た? 骨が折れた? 立って、サビオ貼って、病院行けよ。お前自身の力で」
 世間が冷酷に首を掻っ切ってくるのだ。
『自己責任は、個人の感情状態に相当の負荷をもたらす』と書かれてあるように、うつ病になるのが必然のような社会になっている。
 人間にとって過度な自由は、命の危機ですらあるかもしれないのだ。
 はてなブロガーは、好き勝手に書けば良いし、副収入を目指しても良い。
 しかし、そうした何でも出来る土台が揃っているからこそ、自由の中で失敗した時の絶望感が莫大なのだ。
 大きな夢を風船に込めた気球に乗って飛んでいたら、途中で全て割れて地面に落下。
 前歯が全部折れて、治療代はかかるわ、非モテ化するわで、三重苦。
 このような悲惨な墜落を体験するブロガーが、増えてきている。
 少し前に、プロブロガーを志す人が叩かれまくっていたが、彼もそろそろ限界が来るのではないかと思う。
 飽きられたにプラスして、はてな新着にも掲載されにくい。
 全てを捨てる気持ちで取り組んだのにも関わらず、結果が出るどころか急降下して、果てはアスファルトに激突。
 爪が割れてじわじわ痛むような、長く続く自己否定感に苛まれる事だろう。
 自由に見えて、自分に出来る事なんて一つもなかったという現実。
 それを目の当たりにした時、ブロガーは絶命する。

人気ブロガーに引きずり回される、弱者ブロガー

多くの人は「弱者に転落しなくて済む」と思っていて、実際に転落しない人がいる

 みんな自分を少なからず有能だと考えてしまうものだ。
 まさか、自分が落ちぶれることなんてないと高を括る。
 弱者に落ちるのは、その人自身に問題があると考えてしまうのだ。
 自分は弱者でないし、弱者に転落する事もない。であるから、弱者がおかしい。
 こうした思考をしてしまう為、弱者へ手を差し伸べなくなってしまう。
「弱者菌がうつるから、近寄るな‼」
 平気で害虫扱いする。
 しかも人間なんてのは、自分を過大評価する生き物である。
 誰かに助けられ、環境に恵まれて育ったのを忘れて、自分の努力だけで道を切り開いたと信じて疑わないのだ。
 これは、はてなブログでも同じである。
 黄金期に読者をかっ攫った人気泥棒たちは、自分のブログを愛し、他者のブログを憎む。
 きっと心の中で、「アクセス数も収入も少ないのに頑張っちゃってるよ()笑」と大笑いしている事だろう。
 それを悪の行為とすら思わず、勧善懲悪とすら考えているかもしれない。
 彼らは、下々の連中を見下し、憎しみに塗れながら悪を働く迷惑生物と決めつけツバを吐く。

 人気ブロガーってのは、とんでもない奴らだ。
 マラソン中の選手を、2トントラックで弾き飛ばすような行為である。
 長い努力の過程にいる弱者ブロガーを、無意識に否定し、スキがあればイジメに行く。

色々と書いてきたが、やはりブロガーってのは危険な存在だ

 強者と弱者が殴り合ったせいでピューピュー吹き出す、血の臭いが酷い。
 まるで、犯行現場だ。

 

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

 

 

 

新平等社会―「希望格差」を超えて (文春文庫)

新平等社会―「希望格差」を超えて (文春文庫)