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 安倍晋三首相の戦後70年談話に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」の座長代理を務める北岡伸一国際大学長は30日、BSフジの番組に出演し、談話について「一番重要なのは歴史を直視すること。侵略と植民地支配だと思うが、なぜこういう誤りをしたかの率直な反省が大事だ」と語った。

 先の戦争について、北岡氏は「満州事変は自衛ではなく、どう考えても侵略」と改めて自説を述べた。そのうえで、朝鮮半島や台湾などに対する植民地支配についても「善意だったと言う人が一部にいるが、植民地支配であったことと何の関係もない。全体として悪いことだ」と強調した。

 一方、村山、小泉両談話から引き継がれるべきキーワードについては、「臆測するのは意味がない。全体として引き継げばいい」としつつ、「私にとって一番重要なのは、日本がなぜ、どこで間違えたかということ。『国策を誤った』というのは歴史の認識として重要なことだ」と述べた。