マイクロソフトがWindows 10のプレビュー版 Insider Preview をビルド10158に更新しました。主な更新点のひとつは新ブラウザ Microsoft Edge を標準搭載したこと。

パーソナルアシスタント機能のCortanaはメールの口述送信や荷物の追跡、フライト情報のアラートなどさらに芸が増えました。

コルタナのメール対応は音声のテキスト化だけでなく、Hey Cortana と呼びかけて送信先、件名、内容と続けて話すだけで手放し送信でき、声で訂正もできます (ただし米国で英語限定)。




マイクロソフトは昨年10月より、Windows 10の開発版を誰でもテスト目的で入手できるWindows Insider Programを実施してきました。従来のTechnical Previewの名称も Insider Preview に変わり、かつてのWindows で実施されてきたプレビュー版よりもっと頻繁に、より出来たてに近いうちから外部のITプロやPC好きに開放しフィードバックを募る目的です。

Windows 10正式版の無償アップグレード提供まであと一か月に迫った6月29日付けの更新 Build 10158 では、Microsoft Edge の正式導入のほか、Cortanaの強化、写真アプリの改善、ほかUXの全般的な改良が施されています。



・ Microsoft Edge

開発名の Project Spartan から正式名のEdge へ。名称変更だけでなく app IDが変わり別アプリ扱いになったため、ブックマークやCookie等は引き継がれません。 プレビューのスパルタンに残したいFavoritesがある場合は、アップグレードする前に、リンク先のマイクロソフト公式を参照して手作業で保存する必要があります。

一方、追加機能として他ブラウザからブックマーク / お気に入りをインポートできるようになりました。

ほか Edge の改良は自動フォーム入力やパスワード入力、最小化やバックグラウンドでも音楽再生を継続、ホームボタン追加(要設定)、初期画面や新規タブのカスタマイズ、ウィンドウをまたいだタブのドラッグ、ダークテーマ追加など。


・Cortana

コルタナはメールの口述送信と、飛行機のフライト状況のアラート、荷物の配送状況のアラートなどに対応。メールは送りたい相手(複数可)、件名と内容を続けて話して認識でき、間違った場合は声で訂正もできます。

フライトや追跡はGoogle が Google Now の Gmailカードで提供するのと同じような機能。特定の業者から定型の確認メールなどが届いた場合はコルタナが読んでネットを参照し、必要に応じてユーザーに知らせます。

また Office 365との連携により、予定の確認や会議の相手、出張などについても最新の情報を尋ねたり能動的に教えてくれるようになります。コルタナは今のところ日本語に非対応。正式な発表はありませんが、どうやら日本語を覚えるのはリリース後になりそうです。


Windows Store (beta)を通じて、新しいマイクロソフト製アプリのPhotos も更新されています。こちらはアニメGIF対応、全般的な性能と安定性改善、" ... " から他のアプリで開く機能の追加など。


また Surface Pro 3 で Windows 10 プレビューを動かしていた場合のバッテリー駆動時間が改善するなど、ハードウェアごとの改良や修正も含まれています。詳しい更新点のリストはリンク先へ。
Windows 10プレビュー更新、新ブラウザMS Edge搭載。コルタナは口述メールに対応

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