Photoshopで写真の転用(盗用)をチェックをする方法 [パクり防止!]

カテゴリー:RAW現像、レタッチ / 写真のコツ / 寄稿記事 / 村上 圭

ゲストライターの村上です。

ここ数年でWEBサイトを作成する方やSNSを使用する方が増えましたね。自分も3年ほど前にWEBの仕事を覚えて、現在はWEBディレクターのような仕事をしています。

人が増えてくると色々な問題が発生してしまいます。WEBの場合は自分のサイトのテキストが他のサイトにコピーされたり、誹謗中傷を書かれたりという事が多いですね。
中でも特に多いのが画像の無断転用です。

studio9のブログを見ている方では趣味か仕事で写真に関わる方が多いと思います。仕事でも趣味でも何かしら機会でサイトに写真を使用すると、やはり転用される可能性も出てきてしまいます。

しかし無断転用の写真を発見して注意を促そうと思っても、写真の一部だけ使用されたり、解像度の変更や加工などもされると、注意しようと思っても自分の写真かどうか確証が取れないので困ってしまいます。相手の方に似ているだけじゃない?と言われても嫌ですよね。

そこで今回はそのような場合にどのように対策をするか説明したいと思います。

写真が使われてるかどのように検証するか?

写真のウォーターマークが消されたり、反転されているだけなら目視で写真を確認しても相手の方に注意ができます。それは誰がどう見てもその写真がどうか判断できるからです。

しかし写真の色を変えたり、解像度の変更したり、トリミングしたり、画像の回転をしたりすると、はっきりとは自分の写真かどうかの確証は取れません。

写真の加工後

下の画像は上の画像の一部をトリミングしたものです。(Studio9の写真を使っています。)
加工内容は

  • トリミング
  • 画像の回転
  • 色相の変更
  • 解像度の変更

をしています。
上の写真を元に加工しているのは何となくわかるのですが、オリジナルの画像を使っているかの確証はなかなか持てませんよね。

検証方法

検証方法ですが、

  • 写真の解像度を元の画像に合わせる
  • 画像の傾きを元の画像に合わせる
  • 加工されている写真を元に位置にする

ということを行えば検証できます。
しかしこのような方法は時間もかかり無茶苦茶大変です。
というか自分が悪い事をしていないのに、このような大変な事をしないといけない意味がよくわかりません。^^;

なのでPhotoshopを使ってこういった場合に自動的に判断できる方法を説明します。

Photoshopを使った判断方法

Photoshopを色々触っていたら、こういった場合に簡単に検証を出来る方法を考える事ができました。特に難しい操作方法はないと思います。

検証方法

まずオリジナルの画像と、怪しいと思われる画像(以下小さい画像)を用意します。
今回の場合は先程の画像を使用します。

最初に小さい画像を開きます。
この画像です。

写真の加工後

次にオリジナルの画像を開きます。

広角レンズ使いこなし

必ず開く順番を守って下さい。逆に開くと上手くいかないです。

この2枚の画像を開いたら
ファイル→スクリプト→ファイルをレイヤーとして読み込み
を行います。

メニュー画面

そうするとこのような画面が出てきます。

開いているファイルを追加をクリックした後に、「ソース画像を自動的に配置する」にチェックを入れます。

選択するメニュー項目

あとは自動的にPhotoshopが画像を加工してくれます。

下の画像が加工後の画像になります。ですごい簡単に加工をできました!

加工後の画像

さすがに色調補正は自動で行っていませんが、画像の回転と拡大と移動を自動的に行ってくれています。
これで小さい画像はオリジナルの画像から使用されてる可能性がかなり高いと検証ができました。

もし切り抜きなどの複雑な画像加工されていて認識できない場合には、その画像の中のさらに一部分をトリミングした画像を使用すると画像を認識できると思います。

上手くできない場合

まずは小さい画像が反転されているか確認して下さい。反転がされている場合は画像を正しく認識してくれません。

次に写真を読み込み順番を間違っていないか確認して下さい。
実際には間違っても動くのですが、自分が行った場合は上手く検証ができない事が多かったです。

それでも画像の回転と拡大と移動が行わない場合には、画像がそもそもオリジナルから使用されていない事もあります。または画像の加工を複雑にしている場合もあると思います。

なぜこのような記事を書いたか?

このような記事を書きましたが、まずこのような検証をする方はいないと思います。それに趣味や仕事には、ほぼ意味の無いような技術でもあります。

ではなぜ書いたのかというと、画像の転用を未然にを防ぎたかったからです。

ウォーターマークを入れたりすれば画像の転用はある程度は防げますが、カメラが趣味で写真のブログを書いている方は、目立つ箇所にウォーターマークを入れない方が多いと思います。

ウォーターマークだけをトリミングして、写真の加工をして、知らない所で素材として勝手に使われる事も多いのではないかと思います。

仮にそのような画像を見つけてもなかなか、自分の写真かどうかの確証も取れないと思います。そこでこのような技術があると認識されると、無断で使用する人も少しは躊躇するのではないかと思ったからです。

なので、この記事が広まり多少なりとも画像の転用を食い止められれば、嫌な感情を持つ方も少なくなれば非常に嬉しいです。

では失礼します。

この記事はゲストライターによる寄稿記事です

著者:村上 圭

楽器店でギターの販売、ブライダル向けの写真集の制作会社、WEB制作会社で働いていました。現在は広島県でWEBディレクターをしています。
趣味はギター弾くこと、ギターの修理、音楽制作、子供の写真を撮影などです。

twitter: @uxossyu , 個人ブログ: WEB082 (http://web082.com/)

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