IS、シリアで初の女性住民斬首 「魔術」理由に2人

イスラム過激派組織「イスラム国」とイラク政府軍の戦闘から逃れ、イラクのクルド人自治区アルビルで、クルド人女性たちが用意した食事を受け取るために並ぶ国内避難民の女性たち（2015年6月21日撮影）。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP＝時事】（一部更新）英国に拠点を置く非政府組織（NGO）「シリア人権監視団（Syrian Observatory for Human Rights）」は30日、イスラム過激派組織「イスラム国（Islamic State、IS）」が、シリアで「魔術」を使ったとの理由で女性2人を斬首したと発表した。ISがシリアで女性住民を斬首により「処刑」するのは初めてという。

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　監視団のラミ・アブドル・ラフマン（Rami Abdel Rahman）代表は「ISが（シリアの）デリゾール（Deir Ezzor）県で女性2人を斬首によって処刑した。当監視団が記録している中では、ISに女性がこうした方法で殺害されたのは初めてだ」と述べた。

　監視団によるとISは27日と28日に2組の夫婦を殺害。どちらの夫婦も魔術を使ったと非難され、女性たちは夫と一緒に「処刑」された。これまでISは、クルド人女性戦闘員の遺体の頭部を切断したり、姦通を疑われた女性たちを投石によって殺害したりしていたが、女性住民を斬首した事例は初めてという。2人の「処刑」は公開で行われたとされる。【翻訳編集】 AFPBB News