2015年6月30日22時09分
神奈川県を高速で走る東海道新幹線の車内で、30日に起きた火災。油のようなものを自らかぶって死亡した林崎春生容疑者(71)は火をつける直前、涙を浮かべていたという。逃げ場のない密室で起きた突然の惨事。乗客たちは青ざめ、恐怖を語った。
のぞみ225号が東京駅を出たのは午前11時。
出張に向かうため、1両目の10列目前後の席に腰を下ろした都内の会社員(43)は、新横浜駅を出た後も、通路を行ったり来たりしている林崎容疑者が気になった。作業服のような格好で荷物をひきずり、少し違和感を覚えたという。
別の目撃情報によれば、林崎容疑者は帽子に白髪交じり。リュックを背負い、ぶつぶつ言いながら往復していた。
65人分の自由席がある1両目には、約50人の乗客がいた。名古屋駅まで停車しない。空席はある。会社員は「まだ席を探しているのか」と思いながら、開けた駅弁に目を落とした。
前から2列目に座っていた吉浦裕子さん(67)も、うろつく林崎容疑者が変だと思い、行動を注視していた。
林崎容疑者は先頭のデッキに行くと、そこにいた男性にたばこを勧めた。男性が断ると「危ないから(車両の)中に入りなさい」と声をかけたという。手にはライター。直後に乗客の方を向いて仁王立ちになった。
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