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 太平洋戦争中、名古屋市内で2度の大空襲に遭った男性が4年前から体験を語り始めた。愛知県春日井市の森下規矩夫(きくお)さん(77)。「無謀な戦争で、多くの国民が過酷な運命を強いられた。もう二度と繰り返しちゃいかん」。子どもたちにそう訴える。

 1944年12月13日午後、森下さんは空襲で名古屋市千種区の自宅を失った。その後、約60回繰り返された名古屋空襲の始まりだった。

 近くの神社にある防空壕(ごう)に逃げ、壕から顔を出すと、我が家から真っ赤な炎が上がっていた。「早く終わってほしい」。壕の中で震えながら耐えた。