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三 手癖の悪い従業員事件
「ああ、またアタシの大事な電卓が無くなっている!!」
と経理を務めるOLの菅原が嘆きの声を上げていた。
「んもおうっ! 本当ここの従業員は手癖の悪い人が多いんだから!!」
彼女は顔を真っ赤にして苛立っていた様子でもあった。
彼女の電卓が無くなったのはつい5分程前の出来事だった。
正確に言うと、彼女が事務所から出てトイレに行き、事務所に戻って自分の席に座ると、既に彼女の電卓が無くなっていたのであった。
事務所には、3台のデスクトップ型のパソコンが横一列に並んでいたが、主に真ん中のパソコンを経理が使用していた。
今日この日に限って、左側と右側のパソコンは、メンテナンス中の為使用禁止となっていた。
ここの会社では、お互いにパソコンを共有していた。
スキあらば誰かがパソコンの席に腰掛ける程、使用頻度が高かった。
従業員は正社員、準社員、アルバイトを含めて40人であった。
「絶対この39人の中に犯人が一人いる筈だわ……。一体誰なのよ!!」
彼女は両腕を組んで一生懸命推理してみた。
(こういう時は消去法に限るわね。まずアルバイトの5人は絶対パソコンを使わないわ。ってことは残り34人。犯人の可能性があるのは、正社員10人、準社員24人の中に犯人が一人いる筈……)
すると、ガチャと「失礼しまーす」会社一賢い亀田が事務所のドアを開け入室してきた。
「ああ、亀田君グットタイミングだわ。ねえねえちょっとアタシの話聞いてくれる?」
「ああ、どうぞ」
「実はねえ、ちょうど5分程前にアタシの大事な電卓が誰かに盗まれたのよ!!」
「えっホントに!?」
「ええ、そうなのよ。亀田君なら誰が犯人か分かるかな?」
「そんなの簡単だよ」
「えっ!!」
問三 どうしてこの亀田は簡単に犯人がわかったのでしょうか?
(制限時間1分間の推理をして下さい。答えは下記の通り)
正解三
この会社では、スキあらば誰かがパソコンの席に腰掛ける程、使用頻度が高かった。
そこで亀田は真ん中のパソコンの最近使ったファイルを検索してみたところ、そのファイルの作成時刻と特にそのファイルの内容から、いとも簡単に犯人を見つけ出す事が出来たのです。
織田原任三郎でした……。
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