2015年6月26日(金)
沖縄・辺野古 米軍新基地反対広がるたたかい
基金3億5000万円超 「私たちは孤独でない」
(写真)ギターを演奏する海勢頭豊さん(右端)と抗議行動の参加者=25日、沖縄県名護市のキャンプ・シュワブゲート前 |
太平洋戦争末期の激しい地上戦の終結から70年の節目を迎えた沖縄で、米軍新基地建設を許さないたたかいが広がっています。
名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では25日、354日目の抗議行動が取り組まれ、県内各地や全国から大勢の人が参加しました。
うるま市の石原艶子さん(73)は、週に5日はゲート前に足を運んでいるといいます。「フェンスの奥では暴挙が続いていても、私たちは決してむなしさを感じません。一人ひとりの国民が“ノー”の声を上げれば、必ず安倍政権を追い詰めることができる」と力を込めます。
この日は辺野古基金の呉屋守将(ごや・もりまさ)共同代表(金秀グループ会長)が激励に訪れ、全国からの寄付金が3億5000万円を超えたと報告。「私たちは孤独ではなく、オールジャパンのたたかいになっています」と強調しました。
シンガー・ソングライターの海勢頭(うみせど)豊さんがギターを弾きながら歌を披露すると、周囲は拍手と歓声に包まれました。その様子を見ていた那覇市の男性(28)は「たたかいの中でも、人々が歌を楽しむ穏やかな雰囲気がいいですね。非暴力を貫いて運動が広がることを願います」と笑顔で語りました。