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川内再稼働で鹿児島知事「やめるわけにいかない」
鹿児島県の伊藤祐一郎知事は15日の記者会見で、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の再稼働について、「(世論調査などで)一般的に数字の上では半数が反対するのはよくわかるが、国民全体の幸せを考えると、全員が反対だとしても(再稼働を)やめるわけにはいかないかもしれない」と述べた。九電は川内1号機の7月の再稼働を目指している。
また、昨年11月に再稼働に同意したのは、今年4月の統一地方選で争点になるのを避けるためだったことを明らかにした。伊藤氏は「今も同意していなければ地方選の争点が(再稼働)一つになっていた。県政はいろんな問題があるので、それを避けるべく11月を選定した」と語った。
合わせて、5月に予定していた国と原発30キロ圏の9市町が参加する原子力防災訓練を「再稼働前は時間的に無理」として、7月以降にずれ込むとの見方を示した。