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Author:step teacher
神奈川県にある『生徒が主役』の学習塾です。
スクールでの毎日などを記した教師のブログです。
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「湘南ゼミナール問題」について、中萬学院代表の中萬隆信先生から意見表明をいただきましたので下記に掲載いたします。

2015.06.29 13:26|インフォメーション
「湘南ゼミナールの合格者表示に疑義あり」に寄せて
平成27年6月29日
中萬学院代表  中萬 隆信

私は、湘南ゼミナールさんの昨年の高校入試合格実績に関する広告宣伝活動の一部について、ステップさんが本サイト「湘南ゼミナールの合格者表示に疑義あり」において「生徒、保護者、すなわち消費者に対して正確な情報を提供せず、むしろ逆に誤解を招かんとするかのような不適切な事例が見られたことは誠に遺憾であり改善を求める」とした内容を理解し、その趣旨に賛同します。
特に、各教場の実力、競争力を端的に示す教場ごとの合格実績を、他教場の実績も上乗せ計上する等して恣意的に操作し、生徒、保護者に対して誤認、誤誘引を図らんとする行為は、決して看過できるものではありません。この点におきましては、ステップの立場に全面的に賛同するものです。
この湘南ゼミナールさんの広告宣伝手法は、私が理解する公益社団法人全国学習塾協会の「自主基準」「実施細則」に反していると考えます。このような手法は学習塾業界にモラルハザードをもたらし、ひいては生徒、保護者、すなわち消費者にとって不利益になることは火を見るより明らかです。その意味で、依然として一部で同様の手法が採られている現状は誠に遺憾であります。

学習塾において、在籍教室や所属教室などその表現に違いはあれ、どの教室の生徒か決まっていない、分からない生徒などあり得ません。入塾手続きをはじめ、教務指導、保護者対応、進路指導、授業料管理などなど教室での実務を考えてみれば容易に想像がつくことです。
したがって、「一人の生徒について一つの在籍教室というのが決まっているわけではない」として、教場ごとの合格実績に他教場の実績も上乗せ計上する湘南ゼミナールさんの合格者表示は、この業界の長年の慣行、現状の常識をからすると到底理解し難いと言わざるをえません。そもそも、そう言う湘南ゼミナールさん自身が、「○○教室の合格実績」とHPでもチラシでも堂々と謳っています。
私立高校の入試であるならば、入試日程の相違によって、一人の受験生が複数の高校を受験し、複数の高校に実際に合格することはあり得るので、その場合は一人の受験生でも複数の合格実績とカウントされることがあります。これは実際に受かっている訳ですから当然のことです。しかし、公立高校の場合は一人の受験生が合格できるのは一つの高校です。したがって、公立高校入試結果において、一人の受験生は一人の合格実績でしかあり得ません。この意味でも湘南ゼミナールさんの手法は納得しがたいものです。

私ども学習塾は、公明正大な関係を大切にし、フェアで透明性の高い競合環境での切磋琢磨を重ね、未来を担う子ども達の健全な成長のお手伝いに尽力したいと思います。そのためにも、この業界のルールとして協会の「自主基準」「実施細則」が尊重され、今回のような不適切な広告宣伝活動は決して許されることのないよう、切に願うものであります。
以上

テーマ:
ジャンル:学校・教育