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債務返済不能、デフォルト一段と現実味=国民投票敗北なら退陣も―ギリシャ首相

時事通信 6月30日(火)6時10分配信

 【アテネ時事】ギリシャのチプラス首相は29日、地元テレビで、国際通貨基金(IMF)に対する債務15億ユーロ(約2100億円)について「銀行が窒息状態にあるのにどうやって支払えと言うのか」と述べ、30日の期限までには返済できないとの認識を示した。欧州メディアが報じた。同国のデフォルト(債務不履行)がさらに現実味を帯びてきた。
 首相はまた、欧州連合(EU)など債権団から要求された緊縮財政の賛否を問う7月5日の国民投票について、「反緊縮」の世論を世界に示すことで債権団への発言力が強まると強調。反対に「緊縮容認派」に敗れた場合は「投票結果を尊重する」として、退陣する可能性に言及した。 

最終更新:6月30日(火)8時12分

時事通信