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 神戸市で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)=事件当時14歳=の手記「絶歌」(太田出版)の購入や貸し出しを見合わせる図書館が出ていることについて、日本図書館協会は29日、本の扱いを制限すべき事例にはあたらないとの見解をホームページで示した。人権やプライバシーを侵害するものや、わいせつ出版物などは制限されることがあると説明し、さらに、頒布差し止めの司法判断があることなどの要件を満たした場合、図書館が例外的に制限することがあるとした。その上で「本件は該当しないことを念のため申し添えます」としている。