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【記憶の風景-戦後70年】
帰島かなわぬ激戦の地…小笠原諸島・硫黄島 日本兵2万人以上が戦死した「玉砕の島」…
都心から片道40時間近い船旅、猛暑…。故郷を訪ねるのは容易ではない。旧島民の高齢化が進み、子供や孫の世代が代理で里帰りするケースもある。しかし、故郷への思いは変わらない。「生きている家族は私だけ。来年も帰ってきます。たとえ腰が曲がっても」。島で兄2人を亡くした奥山登喜子さん(82)=千葉県松戸市=は帰路の甲板で、遠ざかる島を見ながらつぶやいた。(写真報道局 早坂洋祐)
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