(cache) 徒然日記箱夜明けの訪問者・・・

夜明けの訪問者・・・

つい数時間前（３時半くらい）の話である・・・。

陽も起きようかという時間・・・静寂の名残りある夜空を、

突如、切り裂くかのような、なんとも言えぬ声・・・。

何かの鳴き声が辺りに轟く・・・。

爆睡していた猫息子も、あまりの声に驚き起きる。

外はまだ薄暗い為、窓から様子を伺うも、姿も見えず、

ただただ、荒々しい声だけが、響いてくる。

私は最初、猫が喧嘩をしているのかと思ったが、

どうやら、単独で『いる』ようだ・・・。

しばらく聞いていたが、どうも『ワンワン』に近いリズム。

だけど声の感じは濁音に近く、一瞬近所のワンコが、

何かを緊急事態を訴えているのかとも考えたが、

明らかに、近くなったり、遠くなったりと、

結構動きの速さを感じる・・・やはり野生の、何かだ。

そういえば以前、これと似た声を、私は聞いている。

あの時は確か冬だった・・・荒々しく鳴きながら走り回る、

野生の恐怖・・・あれと同じような感覚が、それにはある。

ようやく朝焼けが見え始めた頃、一際近いところで声がした。

台所の小窓をそっと開け、道路を見ると、

とってもスリムな、そしてそれにそぐわぬ程の、

モフモフの尾ばかりが目につく・・・そうキツネさんが、

トトト・・・っと、走り去っていった。

キツネといえば『コンコン』というイメージだけれど、

そんな可愛らしさは、ない・・・＾＾：

もっと、喉から血が出るかのような、叫びに近い、

渾身の『ゲォンッ、ゲォンッ』という感じ。

冬に見た時は、雪があったので、それを踏む音から、

重みみたいなのもリアルに伝わってきたけれど、

今の時期だと音もなく、ホント声だけなので、

怖さは以前ほどなかった。

山に食いもんないのかなぁ・・・？

下りてきたら危ないのに・・・車とか車とか。

無事に山へ戻っておくれ・・・。