1986年公開の映画『Top Gun』続編が、トム・クルーズ続投で製作されることが分かりました。ドローンなど無人兵器の発達により人間の戦闘機乗りが役割を終えようとする現代を舞台に、トム・クルーズは30年前の主人公マーベリックを再び演じます。
トップガン2のニュースが明らかになったのは、ターミネーター新作『Terminator: Genisys』の公開を控えてベルリンで開かれた宣伝イベントの席上。製作会社 Skydance のプロデューサー David Ellison 氏は報道陣のインタビューに答えて、
・Justin Marks が脚本を執筆中の段階
・トム・クルーズは前作のマーベリックを再び演じる
・ドローンなど無人兵器が発達し、人間の戦闘機乗りどうしのドッグファイト時代が終焉を迎えつつある時代(現代)が舞台。
・上映形式はIMAXや3D対応
と答えています。
トップガンの再映画化・続編といえば、約5年ほど前にオリジナルのトニー・スコット監督が意欲を語っていましたが、その後の2012年に68歳で亡くなっています。トニー・スコット監督が当時、新トップガンについて語っていたのは、マーベリックを主人公にした物語というよりも、ドローンを遠隔操縦する「コンピューターおたくの若者たち」(海軍のドローンパイロット)を中心とした構想でした。
トム・クルーズが前作と同じ人物を演じるとはいえ、30年経っても現役でパイロットをしている設定はなかなか考えづらいところですが、トム・クルーズは(フルCGではなく)実際に飛行機に搭乗しての撮影を望むだろう、とプロデューサーは語っており、少なくともトム・クルーズが再び操縦桿を握ることになるようです。
蛇足ながら、プロデューサー発言に出てくる「ドローン」は最近日本でも世間を騒がせた小型ラジコンヘリのようなドローンではなく、米軍が実戦投入して久しい遠隔操作の無人偵察機(3キルくらいで呼べるやつ)や無人攻撃機などのUAV、またロボット戦闘攻撃機X-47Bなどのこと。と思われますが、あるいは退役後にハリウッドで成功したマーベリックがパパラッチの空撮ドローンと戦う映画になるのかもしれません。