維新:初鹿議員の処分検討 安保法案反対イベント参加で
毎日新聞 2015年06月29日 18時40分(最終更新 06月29日 22時12分)
◇共産の志位氏らと並ぶ写真が「赤旗」に掲載される
維新の党は29日の幹部会合で、初鹿明博衆院議員(比例東京ブロック、民主出身)が安全保障関連法案に反対するイベントに共産党の志位和夫委員長らと参加したことを受け、処分を検討するため、柿沢未途幹事長が調査することを決めた。大阪系議員らが問題視し、執行部に処分を求めたという。
初鹿氏は27日、東京・渋谷駅前で学生らが開いたイベントに参加し、志位氏や民主の菅直人元首相らと手をつなぎ街頭宣伝車上に並ぶ写真が共産党機関紙「赤旗」に掲載された。
大阪系議員が「維新の党は保守寄りなのに共産と組むのはおかしい」などと反発。大阪都構想に共産党が反対したことも影響したとみられる。
ただ、党内では「共産党議員と行動を共にしただけで処分はおかしい」などの異論が出ている。共産党の山下芳生書記局長は「他党のことなのでコメントは控える。戦争法案の強行を許さないという一点で共闘ができるよう引き続き努力する」と述べるにとどめた。【福岡静哉】