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映画「カンパニー・メン」のあらすじ,ネタバレ,レビュー

映画「THE COMPANY MEN」(カンパニー・メン)<2010:イギリス、アメリカ>

タイトルデータ

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  原題:「THE COMPANY MEN」

  邦題:「カンパニー・メン」

 製作年:2010年

 製作国:イギリス、アメリカ

上映時間:

ジャンル:ドラマ

イントロダクション

多方面に展開するアメリカ企業をリーマン・ショックで失業した人々。ただでさえ不況でやり手の若手も60歳近くで普通は再就職は見込めない者も中々次の仕事が見つからない。彼らに訪れる未来とは!?

ベン・アフレックに多分に”希望”を散りばめながらも”現実”を突きつける手法は見事の監督ジョン・ウェルズ。

アカデミー演技賞はもちろん作品賞・監督賞・脚本賞と言った賞を得ている俳優たちの共演(競演)をお楽しみあれ。

主要登場人物
アカデミー賞

受賞:なし

ノミネート:なし

スタッフ
Producer:製作:Claire Rudnick Polsteinクレア・ラドニック・ポルスタインPaula Weinsteinポーラ・ワインスタインJohn Wellsジョン・ウェルズ
Director:監督:John Wellsジョン・ウェルズ
Writer:脚本:John Wells
Cinematographer:撮影:Roger Deakinsロジャー・ディーキンズ
Original Music:音楽:Aaron Zigmanアーロン・ジグマン
キャスト
Cast:出演:
Chris Cooperクリス・クーパー
Kevin Costnerケヴィン・コストナー(ケヴィン・コスナー)
Maria Belloマリア・ベロー
Rosemarie DeWittローズマリー・デウィット
Craig T. Nelsonクレーグ・T・ネルスン(クレイグ・T・ネルソン)
「カンパニー・メン」トレーラー
<感想>はクリックミー(ページ下部へ移動)

<ストーリー>(あらすじ,ネタバレ)

世界の経済を震撼させた世に言うリーマン・ショック。アメリカの多分野企業のGTX社も影響を受けた会社の一つである。株価が下がり買収を恐れた社長のジム・サリンジャーは同社のリストラ執行人のサリーを使って数千人規模のリストラを実行した。余剰人員の削除という名目で。ボビー・ウォーカーもその一人となった。大学でMBAを取得後12年間GTX社に務めて身を粉にして働いて10万ドルを超える年収を得るようになった。その間妻マギーを娶って長男ドリュー、長女カーソンを授かった。会社は数カ月間の解雇手当と再就職のためのセミナー会社へ通うことをサポートしてくれるだけであった。GTX社に30年間、最初は船の製造から携わりホワイトカラーの高級へと上り詰めて定年間近のフィルも親交のあったボビーを見ると”何時自分が…”とやるせなかった。

GTX社の副社長ジーン・マクラリーは、自分が出張に行っているときの自分の部門に対するリストラに相当怒ってサリンジャーに詰め寄った。サリンジャーとジーンはGTX社創業当時からの仲、ジーンがGTX社の初めての社員となった間柄。ジーンには社員からの人望があった。それを恐れたサリンジャーは自分の言いなりになれと言った。

ボビーの生活は少しずつ、だが確実に変わっていった。セミナー会社ではまるで宗教のような思考矯正。だがそこに通っている人々=リストラされた人々とは仲良くなっていき特にダニーとは仲良くなった。家はと言うと持ち家、それも100万ドルは下らない大豪邸でローン有り。車はポルシェ、ローン有り。妻のマギーは”身の丈に合った暮らしを”と手放すことを考えボビーに伝えた。また外食や旅行を控えるべきだと。そしてマギーは自分も働くと言った。ボビーは生活レベルを下げることを受け入れられなかった。しかしセミナー会社に通い、また面接をいくつ受けても再就職は決まらなかった。

ボビーには義兄がいた。マギーの実兄ジャックである。彼は極々少人数、つまり数人を雇う大工をやっていた。マギーはボビーに、ジャックに雇ってもらえばと言う。ジャックの家に行ったとき、彼には隠していた自分の失業がバレて”困ったときは雇うぞ”と言われるも、断るボビーが居た。

就職が決まらない中、ボビー達はとうとう家とポルシェを失った。車は型落ちが1台となった。年頃の息子のドリューはパパのボビーのプレゼントであるX-BOXを受け取らないなど健気に家計を労った。そしてボビー家は彼の両親の家に一時住まいをすることになった。やがてボビーはジャックに言って彼に雇われることとなった。ホワイトカラーだから最初は力仕事など出来なかったボビー。だがドリューのゲーム機の件もあったのか一生懸命に働く。そんな彼にジャックは余分に給料を上げたりした。

ジャックは職人達に仕事を分け与えるために安価で大工の仕事を取ってきていた。そして自分だけ遅くまで仕事をしたり休日にも仕事をしたりして、職人達を養えるようにする男であった。ボビーはセミナー会社のダニーを紹介して、ダニーも大工として働くことになった。

不況は続き、GTX社もいよいよ買収をされないために更なるリストラを行った。叩き上げのフィルが解雇されたのだ。フィルはその事をジーンに言いに来た。彼は怒ってリストラ役のサリーの所に行った。ジーンとサリーは不倫関係にあるのだが…。サリーはジーンに紙を見せた。ジーンも解雇されたのだ。先の更なるリストラに反対した事への当てつけは見れば明らかであった。隣に座ったジーンとフィルは言葉を失った。

フィルがボビーの通うセミナー会社にやってきた。だが彼は元からの職人気質のせいなのか慣れなかった。数々の面接もダメになってやがてセミナー会社に行かなくなり昼間からの酒に走る様になる。それを見かねたジーン。彼を心配する。だがフィルは自らの命を絶ってしまった…。フィルの葬式で会うボビーとジーンが居た。ジーンはボビーに対してフィルのことや自分の造船業のことなどを色々言うのだった。

ジーンがGTX社に来てサリンジャーに会った。サリンジャーは会社が買収されたと告げるのであった。ジーン自身も手がけた会社である。ジーンは物悲しくなった。

ボビーにジーンから電話があった。ジーンが彼を雇うという。その事を休日に仕事をしているジャックに言いに来た。ボビーはジャックに言った、”給料は8万ドル。前の半分。でも迷っている。何かを築き上げる仕事ではなく、若手に追い抜かれる事もイヤだ”と。ジャックはボビーにその仕事に就けと言った。”全く不公平な世の中だ”と背中を押したのだ。そこに居たダニーはセミナー会社での自己啓発の歌を歌い出しボビーもまたそれに続くのであった。

ジーンはGTX社の株を手放し新しい造船系の会社を設立した。準備をするジーン。そこにサリーがやって来た。共同経営者に…とは言いながらリストラをしてきた自分の懺悔をしに来たのであろう。

ボビーはスーツを着てマギーの運転する車で隣が海の古いビルにやって来た。マギーはボビーを応援した。そしてボビーが会社に着くとそこには少ないながらもGTX社でかつて一緒に働いて、またリストラに遭った人々が社員として居た。ボビーは彼らを、いや自分を鼓舞するのであった。

<ストーリー>はクリックミー(ページ上部へ移動)

<感想>(レビュー,批評,評論,解説)

脚本家やプロデューサーとして活躍をしてきてテレビドラマ「ER」の数エピソードも監督し今作が劇場用長編映画デビュー作品となるジョン・ウェルズが監督・脚本をしたヒューマン・ドラマの秀作。リーマン・ショックを背景としている。「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でアカデミー脚本賞を受賞して後の「アルゴ」でアカデミー作品賞を受賞したベン・アフレックが生活レベルを中々落とせないと劇中で描かれる男ボビーを演じる。彼の義兄ジャック役に「ダンス・ウィズ・ウルブス」でアカデミー作品賞・監督賞を得たケヴィン・コストナー。「アメリカン・ビューティー」で好演し、「アダプテーション」でアカデミー助演男優賞を受賞するクリス・クーパーが自殺することになる男フィルを演じいつもながら光る。日本の缶コーヒーのCMでもお馴染みで「逃亡者」のアカデミー助演男優賞俳優であるトミー・リー・ジョーンズが奥さんの散財に頭が痛くて同僚と浮気もしている副社長ジーンを演じる。彼らが皆主役と言えよう。

そして”脇役”にマリア・ベローやローズマリー・デウィット、そしてクレーグ・T・ネルスンらもいて皆好演している。なお、スティーヴン・スピルバーグ監督とケート・キャプショーとの間の娘サーシャ・スピルバーグが間違っていなければクーパーの娘役として出演している。

リーマン・ショックを対比として使いたかったのであろう、出だしのニュース。90年代作品の影響が強いtoikunにはそんなに強くは残らなかったがラストの古い建物は懐かしく思った。のはいいとして音楽がアクセントとなってすごい映画をシンミリさせるのである。

そしてアフレックがシカゴに面接に行って降り立ったシーンなんかは”希望!”って思って”良い!”って思うがそれでも就職がうまくいかないのはサクセスストーリーではない今作のせい。撮影がたまらなく上手いと思った。

成功しているもの、途中落ちこぼれたもの、最初からつまはじきのもの。厳密には今作には”成功しているもの”は描かれていないのであるが(ブルーカラーからホワイトカラーという意味では描いてある)、この3者のことがよく描かれているのではないかと思う。そういう意味で”主演の4人”は素晴らしい。

よく思うのだがクーパーが食器を洗ってアワアワのままカゴにのっけるのは向こうでは有りなのか?その後、どうやって食器に食べ物をのっけるのであろうか?

最後に今作のポスターで主要キャストが上を向いているのだが何を意味しているのであろうか?

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