時代の正体<125>立ち上がる若者たち(上) 憲法破壊本当に止める
- 特報|神奈川新聞|
- 公開:2015/06/28 11:07 更新:2015/06/29 19:39
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国会前で行ったデモでマイクを握る奥田愛基さん=19日
27日午後4時。関心のなさそうな人、露骨に目障りだと払いのけるようにして通り過ぎる人、街宣車を見上げる人。
奥田がマイクを手に取った。
「何で僕らが渋谷の真ん中で街宣アピールやってるかっていうと、今の政治がめっちゃおかしいぞ、この戦争法案だけは絶対通しちゃいけないと思ったからです。僕は中学生の時に立憲主義を習った。権力を縛るために憲法があるってこと。でもそんなことが守られない政治がまかり通っている」
2013年12月に設立した「SASPL」(サスプル)という学生団体で特定秘密保護法に反対してきた。これを衣替えし、この日のデモを主催した「SEALDs」(シールズ)という団体を立ち上げたのは今年の5月のことだった。安全保障関連法案の国会審議が始まろうとしていた。
次第に熱を帯びる口調に聴衆が聞き入る。
「法律を守らなかったら逮捕されちゃう。政治家がそれやったら首が飛ぶ。辞めさせなきゃいけないってこと。僕らは安倍首相を辞めさせなきゃいけないって思っているんです」
安倍政権による集団的自衛権の行使容認も、安保法案も憲法違反だと訴えた。
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