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夜空に青白く輝く雲「夜光雲」 国内初の観測か6月29日 18時02分
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通常の雲よりはるかに高い高度およそ80キロで発生し、夜空に青白く輝く「夜光雲」とみられる雲を、北海道大学の研究グループが観測しました。「夜光雲」と確認されれば国内初の観測だということで、研究グループで分析を進めることにしています。
「夜光雲」は、通常の雲が地上から10数キロまでの高さにあるのに対し、高度およそ80キロの「中間圏」と呼ばれる大気の層に発生する特殊な雲で、極めて高い場所にあるため、太陽が地平線の下にあるうちから、光を浴びて夜空に青白く輝くことからこの名前がつけられています。
北海道大学低温科学研究所の研究グループによりますと、今月21日の午前2時すぎ、流氷や雲の動きを観測するためオホーツク海に面した紋別市に設置したカメラが、夜空に光る雲を捉えました。研究グループは、太陽の光の当たり方から、かなりの高度にあると考えられることや、波打つような筋状の形の特徴から「夜光雲」の可能性が極めて高いとしています。また、名古屋大学などの研究グループも同じ日に陸別町などで「夜光雲」とみられる雲を観測したということです。
「夜光雲」はこれまでカナダや北ヨーロッパなど、より緯度が高い地域を中心に観測されていて、この雲が「夜光雲」と確認されれば、より緯度の低い日本では初観測になるということです。
北海道大学低温科学研究所の藤吉康志教授は「なぜ北海道で『夜光雲』が観測できたのか、温暖化など地球規模の気候変動が影響している可能性もあり、研究を進めていきたい」と話しています。
北海道大学低温科学研究所の研究グループによりますと、今月21日の午前2時すぎ、流氷や雲の動きを観測するためオホーツク海に面した紋別市に設置したカメラが、夜空に光る雲を捉えました。研究グループは、太陽の光の当たり方から、かなりの高度にあると考えられることや、波打つような筋状の形の特徴から「夜光雲」の可能性が極めて高いとしています。また、名古屋大学などの研究グループも同じ日に陸別町などで「夜光雲」とみられる雲を観測したということです。
「夜光雲」はこれまでカナダや北ヨーロッパなど、より緯度が高い地域を中心に観測されていて、この雲が「夜光雲」と確認されれば、より緯度の低い日本では初観測になるということです。
北海道大学低温科学研究所の藤吉康志教授は「なぜ北海道で『夜光雲』が観測できたのか、温暖化など地球規模の気候変動が影響している可能性もあり、研究を進めていきたい」と話しています。