「ギリシャ国民投票でイエスを」、欧州委員長が改革案支持訴え

2015年 06月 29日 22:13 JST
 
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[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は29日、7月5日に予定されているギリシャの国民投票で改革案が否決されれば、欧州連合(EU)に背を向けることになるとして、ギリシャ国民に改革案を支持するよう訴えた。

委員長は異例の緊急会見で「ギリシャが国民投票で問われている改革案に『ノー』を突きつければ、ユーロ圏や欧州から距離を置きたいのだと世界全体が考える」と指摘。「心から愛するギリシャ国民に伝えたい。死を恐れているという理由から自殺すべきではない。国民投票では『イエス』を投じるべきだ」と述べた。

委員長はギリシャのユーロ圏離脱は選択肢ではないとしながらも、委員長ひとりで他の債権者からギリシャを守ることはできないと指摘した。

一方で、ギリシャ政府が改革案受け入れを拒否したことを批判、個人的には裏切られたと感じていると述べた。

ギリシャ政府よりも社会的に公正な提案を欧州委は行ったとし、ユーロ圏18カ国を相手にして、民主主義をふりかざしてプレーオフをするようなやり方は、ギリシャがとるべき態度ではない、と批判した。

*内容を追加して再送します。


 
 
 

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 6月29日、欧州委員会のユンケル委員長(写真)は、ギリシャ政府が改革案受け入れを拒否したことを批判、個人的には裏切られたと感じていると述べた。26日撮影(2015年 ロイター/ERIC VIDAL)

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