ニッポンの品位保って！　長髪、派手な喜び方に苦言／体操

　体操ニッポンの品位を保て－。２８日に東京都内で開かれた日本体操協会の評議員会で、男子選手の髪形や派手なパフォーマンスに対する苦言が相次いだ。

　１９６４年東京五輪金メダリストの早田卓次評議員は「神聖な場所での演技後の行動は不愉快。フェンスに寄りかかっている指導者もいてＯＢとして恥ずかしい」と指摘。ある女性評議員は「男子選手の長髪が見苦しい。美しい体操と言いながら、とてもそうは思えない髪形だ」と断じた。

　五輪で日本人最多８個の金メダルに輝いた加藤沢男評議員は一部のトップ選手に偏ったテレビ局の演出に疑問を呈し、より多くの選手の演技を放送してほしいと要望した。偉人たちの警鐘は、関係者の心に響くか。（共同）