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【戦後70年~沖縄(5完)】
「4本爪」の龍柱を誰のために建てるのか? 揺れる普天間移設 テント村住民の正体は…
鳩山の迷走により、反米・反基地運動は勢いづき、移設容認派は分裂した。
26年11月の県知事選では、移設容認から反対に転じた翁長が、仲井真を破って初当選を果たした。翁長は元自民党県議だが、共産、社民両党など支援を受けて勝利だった。
当選後の翁長は強硬に移設反対を打ち出し、政府と和解する兆しはない。かつて職を賭して移設を容認した比嘉はこう語った。
「当事者でない私がいろいろ言うべきではない。ただ1つだけ言えるのは、あの時の決断は決して間違っていなかったということです」(敬称略)=おわり
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この連載は、石橋文登、峯匡孝、池田祥子、田中一世が担当しました。