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【戦後70年~沖縄(5完)】
「4本爪」の龍柱を誰のために建てるのか? 揺れる普天間移設 テント村住民の正体は…
「海を殺すな」「沖縄を本土の捨て石にするな!」
砂浜を隔てるキャンプ・シュワブのフェンスには移設反対派の横断幕。キャンプ・シュワブのゲート前の「テント村」には「退職教職員組合」「日本共産党」の幟(のぼり)がはためく。
「安倍(晋三首相)は憲法を壊し、戦争しようとしている。辺野古に基地を作らせてはならない」
テント村の“住民”の50歳代の男性はこう力説した。聞けば東京都出身だが、現在は名護市に住民票を移したという。テント内には「NEWS23」(TBS)と「報道ステーション」(テレビ朝日)の連絡先が張り出してあった。
辺野古地区の住民の大半は条件付きで移設受け入れを表明しており、テント村を快く思っていない。24年3月にはテント村撤去を求めて地区住民763人分の署名を名護市長の稲嶺進に提出した。ある女性はまゆをひそめた。