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【産経前ソウル支局長公判】在宅起訴の不当性訴える 米国人ジャーナリスト

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【産経前ソウル支局長公判】
在宅起訴の不当性訴える 米国人ジャーナリスト

【前ソウル支局長公判】ソウル中央地裁に入る弁護側証人として出廷する米国人・ジャーナリストのドナルド・カーク記者=29日、韓国のソウル中央地裁(大西正純撮影)

 【ソウル=藤本欣也】米国人フリージャーナリストのドナルド・カーク記者が29日、ソウル中央地裁に出廷し、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長のコラムは名誉毀損(きそん)に当たらないと強調するとともに、米国では刑事罰の対象にはならないとして在宅起訴の不当性を訴えた。国際報道歴40年以上というベテラン記者の証言が、韓国の民主主義の特異性を浮き彫りにした。

 「コラムへの(韓国政府の)反応は行き過ぎだ」「米国で疑惑の追及によって起訴されたことはない」

 180センチを超す長身のカーク氏は証人席で背筋を伸ばし、李東根(イ・ドング)裁判長をまっすぐ見つめながら証言した。英語から韓国語などの通訳を介しての尋問は4時間近く続いた。

 カーク氏は1970年代以降、米紙シカゴ・トリビューン、USAトゥデー、国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(現インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ)の韓国・日本駐在特派員などを務めた。これまでにベトナム戦争や中国の文化大革命のほか、韓国の光州事件(80年)、南北首脳会談(2000年)について報道。昨年4月のセウォル号沈没事故に関しても現地に赴いて取材した。

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