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【経済裏読み】
「サムスン」一族権力継承に「待った」米ファンドがグループ会社の合併阻む、メディアは「韓国攻撃」を警戒
急騰したサムスン物産株には、すぐに市場から空売りを仕掛けられて急落。朝鮮日報(日本語電子版)よると、6月5日の空売りの規模2008年以降で最大規模となった。エリオットは、サムスン物産株が高値に張り付いたあとに売り抜けるとの観測もあり、交錯した思惑で株価は乱高下。投資家の妙味と化している。
エリオットとサムスン物産の対立はどうなるか-。事態は長期戦の様相を呈している。
合併案がはかられる臨時株主総会は7月17日の予定。この総会を前にエリオットは、ソウル地裁に決議の差し止めを求めた仮処分訴訟を起こしたと発表した。中央日報(日本語電子版)は「今回の訴訟が棄却されても、退くことはないという見通しが優勢」とし、株主総会でエリオットの主張が通らなくても、海外で再び訴訟を起こすとの見方を伝えた。そのうえで、「エリオットが要求している合併比率の調整などをサムスンが受け入れる可能性がある」との証券会社幹部の声を紹介した。
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