IS、「国家樹立」から1年 3000人以上を「処刑」 シリア

砂漠の道を下着姿で歩かされる若い男性たち。この後イスラム過激派組織「イスラム国」によってシリアのラッカ県内で処刑されたとされる。ソーシャルネットワークに投稿された動画より（2014年8月27日動画投稿、資料写真）。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP＝時事】イスラム過激派組織「イスラム国（Islamic State、IS）」は、一方的に「カリフ制国家」の樹立を宣言してからの1年間に、シリアで多数の民間人を含む3000人以上を「処刑」したと、英国に拠点を置く非政府組織（NGO）「シリア人権監視団（Syrian Observatory for Human Rights）」が28日明らかにした。

シリアとイラクの武装勢力、イスラム国家樹立を宣言（14年6月）

　シリア人権監視団によると、2014年6月29日から今月28日までにシリアでISに処刑された人は3027人に上った。このうち民間人は子ども74人を含む1787人だった。

　民間人犠牲者のほぼ半数はイスラム教スンニ派（Sunni）のシャイタト（Shaitat）族の人々だった。シャイタトの人々は昨年、シリア東部デリゾール（Deir Ezzor）県でISとの戦闘に臨み930人が殺害された。

　またトルコ国境に近いシリアの要衝の町アインアルアラブ（Ain al-Arab、クルド名：コバニ、Kobane）では、28日までの1週間で少なくとも223人がISに処刑されたという。【翻訳編集】 AFPBB News