・お〜!・
ふっくらと炊き上がったツヤツヤのご飯
日本のコメが今激しい競争を繰り広げています
全国でブランド米が続々と台頭
し烈な販売合戦が始まっているのです
新潟の「コシヒカリ」
長らくコメの王者として君臨して来ました
しかし各地に強力なライバルが現れる中新たなコメの開発を迫られていました
(石崎さん)やっぱりトップブランドっていうふうに認めていただきたいですからね。
あの〜まぁこれは宿命だと思いますよ新潟県の。
かつてはうまいコメがとれなかった北の大地…
それが今や数々のブランド米と巧みな広告戦略で新潟を脅かす存在に
(マツコ・デラックス)すいません「ゆめぴりか」って確かにおいしいけど私は「ななつぼし」のほうが好き。
同じくとびきりおいしいコメには恵まれなかった青森
起死回生の新品種を開発しました
狙うはうまいコメの証しとなる悲願の特A評価
(三村知事)特Aを…特Aを特A評価を…。
お〜!
全国の産地がしのぎを削る群雄割拠のコメ戦国時代
生き残る産地はどこだ?
新潟県長岡市にある農業総合研究所
石崎和彦さんは20年以上にわたりコメの品種開発に携わって来ました
案内されたハウスの中では新たな品種の基となる無数のイネが栽培されていました
(石崎さん)だから…。
…になるんですね。
これまでコメ王国新潟を支えて来たのは「コシヒカリ」
しかし石崎さんは7年前から新たなコメの開発を担って来ました
中でも新潟産の「コシヒカリ」はそのおいしさから高値で取引され長くトップブランドの座を守って来ました
しかしそのイネは暑さに弱く温暖化が進む中猛暑の年には品質を落とすことも
そこで…
ところがその矢先にこんな動きが…
(ファンファーレ)
コメの消費が減り価格が下がる中全国の産地がより高値で売れる高品質のブランド米を次々と開発
山形県の「つや姫」や北海道の「ゆめぴりか」などは魚沼産を除く新潟の「コシヒカリ」を超える値段で取引されるようになりました
予想外の展開
新潟は他の産地に負けない新たなブランド米の開発を迫られたのです
ただあの〜…。
コメの品種開発ではさまざまな品種を100通り以上の組み合わせで交配し優秀なものだけを選び抜いて行きます
1つの組み合わせから生まれるイネは数千株
その全てを観察し暑さに弱いもの病気に弱いものを切り捨てて行きます
秋には実ったイネの玄米をさらに選抜
粒のそろい具合美しさといった見た目の品質でふるいにかけます
(石崎さん)この株と入れ物を対応させて並べてこの株の品質はどうだこの株の品質はどうだ…っていうふうにして見ながらそれで選抜をします。
で悪いものはもう捨ててしまうと。
いいものだけあげると。
精米した後にもまた選抜
コメのおいしさはその輝きに比例します
そこでコメの光り具合を機械で測り点数の高いコメだけを残します
・これなどはあの〜80点台取れる・
(石崎さん)あ〜これ高いね。
こうして残ったコメからさらにいくつものイネを作り数年かけて優れた性質を受け継いだものだけを残します
「つかむ」っていう感じでしょうかね。
いい品種がつかめますはい。
開発が始まって6年がたった…
新たな品種が気の遠くなるような作業を経て生まれようとしていました
…ものです。
20万もの候補の中からついに2つに絞り込まれていました
秋に実った2つの候補
共に暑さに強いイネです
違いは味と食感
1つは…
もう1つは…
慣れ親しんだ味を色濃く残すのか
それとも新たな味と食感を求めるのか
試験場の職員や生産者料理人などが試食し栽培のしやすさなども考慮してどちらか1つを選びます
新潟のコメはうまくて当たり前
そんな重圧と向き合って来た石崎さんは…
やっぱりトップブランドっていうふうに認めていただきたいですからね。
あの〜まぁこれは宿命だと思いますよ新潟県の。
その新潟を猛烈な勢いで追い上げる産地があります
北海道です
ホントにその…。
それが今や数々のブランド米で新潟を脅かす存在に
その裏には巧みな広告戦略が隠されていました
寒冷地のためかつてはおいしいコメがとれなかった北海道
品種開発が進んだ今は違います
6年前に登場した「ゆめぴりか」
豊かな甘みと粘りで人気を獲得し新潟の「コシヒカリ」を上回る値段で取引されるブランド米となりました
北海道内の農水産物の流通などを一手に担うホクレン
コメの広告戦略を担当する…
去年仕掛けたあるテレビコマーシャルが話題をさらいました
すいません「ゆめぴりか」って確かにおいしいけど私は「ななつぼし」のほうが好き。
(マツコ)すいません「ゆめぴりか」って確かにおいしいけど私は「ななつぼし」のほうが好き。
(ナレーション)北海道米「ななつぼし」。
北海道のトップブランド「ゆめぴりか」をあえて陥れ別のコメ「ななつぼし」を持ち上げたのです
実は栽培のしやすさなどから現在北海道で最も作付けされているのは「ななつぼし」
しかし近年コメの値段が下がり新潟「コシヒカリ」などブランド力の強いコメが安くなると知名度の低い「ななつぼし」は大量に売れ残る事態となりました
(南さん)あの…。
このコマーシャルを流すと首都圏での「ななつぼし」の販売量は1.6倍にアップ
比較された「ゆめぴりか」も売上は落ちなかったといいます
痛感したのはブランド力の重要性
やっぱ…。
…ではありますよね。
そんな北海道をはじめブランド力を上げたい産地が喉から手が出るほど欲しいものがあります
それは…
(女性)それでは用意ができましたので食味試験のほう開始してくださいよろしくお願いいたします。
ここでは毎年全国から出品された130以上のコメを5段階でランク付けする食味ランキングを発表しています
コメの香りや味粘りなどを評価しその最高ランクが特A
25年以上連続で特Aを取っているのは魚沼産「コシヒカリ」のみです
北海道は「ゆめぴりか」と「ななつぼし」がここ数年特Aを獲得
各産地のブランド米にとって特Aは必要不可欠な評価です
最新の食味ランキングが発表される直前
ホクレンの南課長は東京で今後の広告戦略を練っていました
まだ特A獲得は決まっていませんが強気の構えで勝負に出ます
うちにも…。
「ゆめぴりか」と「ななつぼし」はもちろんあわよくば他のコメでも特Aを取りたい
そこにはこんな狙いが…
(中島さん)…やと思いますね。
新潟の「コシヒカリ」のように1つの大型ブランド米に頼るのではなく多くの駒をそろえて多様なニーズに応える
その戦略に北海道は新たなコメを加えようとしていました
じゃあその…。
それは北海道以外ではまだ知名度の低い「ふっくりんこ」
特Aが取れれば北海道の新たなブランド米として全国にも売り込みたい
果たして…
全国でブランド米が台頭する中苦戦している産地がありました
青森県です
青森には「つがるロマン」や「まっしぐら」などのブランド米はあるものの…
そこで県では悲願の特A獲得を目指し2006年から新たなコメの開発に取り組んで来ました
(須藤さん)お邪魔します。
産地の生き残りを懸けたブランド米
意識したのはあのコメでした
そして開発が始まって9年がたった去年ついに新品種を1つに絞り込みブランド名も決めました
青系187号の名称を「青天の霹靂」とすることといたしました。
その名は…
粒が大きめで適度な歯応えがあり上品な甘みを持つコメです
(三村知事)まさに青森の青い空から稲妻のようにおいしさが飛び出した!
長年コメの販売を手掛けて来た青森市内の店
これまでは値段が高くても県外産のコメのほうが売れていたといいます
ようやく自信を持って薦められる地元のコメが誕生するかもしれない
「青天の霹靂」!
(一同)お〜!
ブランド米競争に名乗りを上げるためにも何としても特Aが欲しい
そして迎えたコメの食味ランキング発表の日
青森県庁では…
今日はとにかくさこれで取る取らない全然違うからな。
東京で発表されるその結果を待ちます
コメの食味ランキング発表の日
東京の会場には多くの報道陣に交じって「青天の霹靂」を出品した青森県の職員が
・落ち着かない感じですか?・落ち着かないっすよ。
皆さん資料ありますかね?大丈夫ですか?
資料の中に審査の結果が記されています
新潟などトップブランド米の産地は今年も順調に特Aを獲得
果たして青森は…
「つがるロマン」など従来のコメには今年も特Aはなし
残るは期待の新品種
「青天の霹靂」特A
行きます…。
はやる気持ちを抑え廊下へ
え〜食味ランキングです。
はいはい…。
(三村知事)大丈夫だったの?知事大丈夫です。
特A…「青天の霹靂」特Aです。
お〜やった!
(拍手)私どもの「青天の霹靂」特Aを…特Aを特A評価をこの1年目で頂くことができました!うれしいです!もうひと言うれしいです!ありがとう!ありがとうありがとう!
(拍手)
産地としての生き残りへ活路を見いだした青森
今回「青天の霹靂」と並び新たに特Aを取ったコメがありました
北海道のあの「ふっくりんこ」です
「ゆめぴりか」と「ななつぼし」は今年も特Aを獲得
そこに名を連ねた「ふっくりんこ」
販売店を限定したプレミアム米として各地に売り込むといいます
まぁやっぱり…。
そして4月
王国新潟がついに動きました
20万の候補から選んだのは「コシヒカリ」より大粒のコメ
あの2つのイネのうち「コシヒカリ」とは違うおいしさを目指した新潟103号です
(泉田知事)…というふうに思います。
今後名前を決め本格的に市場に投入するのは2年後の秋
「コシヒカリ」以来59年ぶりの大型ブランド米としてコメ王国の一翼を担えるのか
ここまで7年間開発に携わって来た石崎さんは…
…んですけどねええ。
あの…他県のコメにも負けないおいしいおコメですから。
負けられないコメサバイバル
しかしその競争から生まれる新たなブランド米はコメのおいしさを再発見するきっかけになるかもしれません
あなたならどのコメを選びますか?
世界が認める90歳のサッカー記者
語り始めた戦争とは…
・まぁ俺らが死ななアカンやろな・
サッカーに込めた平和への思いに迫ります
2015/06/29(月) 01:25〜01:55
読売テレビ1
NNNドキュメント「コメ サバイバル 密着!ブランド米の攻防」[字]
コメの産地間競争は激しさを増している。巧みなCM戦略の北海道。新品種に生き残りをかける青森県。コメ王国・新潟県でも新たなコメが誕生。競争の舞台裏に密着した。
詳細情報
番組内容
人口減少にコメ離れ…。コメの価格が下がる中、産地間競争が激しさを増している。鍵を握るのは「ブランド米」だ。北海道は巧みなCM戦略で多くのコメをブランド化し販路拡大を図る。またこれまでブランド力のあるコメがなかった青森県は開発した新品種のコメに希望を託す。そしてコメ王国・新潟県でもコシヒカリに続く大型ブランド米誕生へ新たなコメを開発した。産地としての生き残りをかける戦いの舞台裏に密着した。
出演者
【ナレーター】
須山司
制作
テレビ新潟
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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