遺留捜査 2015.06.29


(鼻歌)ギャーッ!!
(パトカーのサイレン)おい写真!はい!
(捜査員)おいそのへん足跡が残ってんじゃないか?
(捜査員)今調べてみます。
(捜査員)こっち指紋は?
(捜査員)はい!
(捜査員)ここも写真お願いします!
(宮下晴彦)ガイシャは中沢宗平66歳。
中沢恒産という都内で貸しビル業を営む会社の会長のようです。
(曽根武雄)服の上からナイフを突き刺してるんだよな。
(宮下)はい。
おい。
(堂本治)はい。
ただしガイシャの手のひらにナイフの柄で強く押した際に出来る圧迫痕が見られます。
自他殺不明。
あとは解剖の結果待ちです。
(富樫謙三)現場にはガイシャとは別の新しい足跡が見つかってます。
大きさは26センチ。
恐らくスニーカーです。
別の人物がいた可能性もあるという事か。
死亡推定時刻は?昨夜の午後6時から8時。
では。
あれ?現金は残ってるんだな。
(糸村聡)はい3万円ほど。
カードも手付かずです。
ですがタバコが見当たらないのに真新しいライターを持ってました。
(富樫)何かに使ったのか?それとカードが1枚。
背広のポケットの中から。
これです。
(織田みゆき)あの年齢の人が書くような字じゃありませんね。
あと死亡推定時刻前に携帯で撮られた写真が1枚残っていました。
ですが写りが非常に悪くて…。
(曽根)ガイシャが笑ってるだけの写真だな。
でどうするんだ?はい。
まずこのカードを筆跡鑑定に。
それからガイシャの着ていたシャツの袖に付着物がついていましたのでそれも鑑定に回します。
よし遺体は司法解剖に回す。
自他殺両面で捜査だ!
(一同)はい!
(宮下)お嬢遺族に報告だ。
はい。
(宮下)野口。
(野口洋)はい。
聞き込み行ってきます。
(宮下)おう。
自殺他殺不明だ。
これ誰と笑ってるんだろう?
(ため息)どうしてこんな早くから来ているんですか?筆跡鑑定に当事者の字が必要だって事はわかるでしょ?でもどう見たってガイシャの字じゃないじゃないですか。
だから周辺にこういう丸文字を書く人物はいませんかって聞いたら…。
こちらの娘さん。
高1だって。
(中沢公平)すみませんお待たせしました。
すみません。
ありがとうございます。
父の手帳と娘の茜のノートです。
ありがとうございます。
このノートお借りしてもよろしいですか?
(公平)ああどうぞ。
ですが娘の字とは似てますが違うと思います。
どうしてですか?娘は父を嫌ってましたから。
(中沢宗平)いらないよ。
(中沢茜)そんな言い方しなくてもいいでしょ?うるさいな!
(公平の声)妻と父が折り合いが悪くなって去年この家を出て行ったんですがそれから一切口を聞こうとしない有り様で…。
娘さんは今どちらに?妻のところです。
週末はほとんど向こうに。
奥様が出て行かれたのはお父さんのせいですか。
糸村さん。
んっ?たぶん父に逆らえない私に愛想を尽かしたんでしょう2人とも。
(辻)中沢さんお父様がこのようになってしまった事で何かお心当たりはありませんか?いや父が自殺をするとはとても…。
父は以前から敵が多かったと聞きます。
何人もの人間を裏切って首を切ってきたと…。
そういう人間は必要ない!ああですが私は父の会社とは別の会社に勤めてますのでよくは…。
ではこの「友へ」という人物に心当たりは?というか父に友人がいたとは考えられません。
…といいますのは?私も信じられませんが…。
同窓会の通知です。
これを受け取っても平気で無視してましたし。
昔の知人は金目当てばかりだと公言してたぐらいですから。
だとしたら余計気になるんですよね。
あのこれお父さんの携帯に残っていたんですが…。
日付は昨日なんです。
笑ってますでしょ?今あなたがおっしゃったような人物なんだとするとこれ誰と笑ってるんでしょう?さあ…。
父のこんな顔見た事ありません。
うーん…。
糸村さん。
早く鑑定に回した方がいいんじゃないですか?筆跡。
ああそうだ。
なんなんだあれは。
変わっているんです。
どうもご協力ありがとうございました。
失礼します。
これ住所が書いてありませんけど。
幹事の方が直接持ってきたようなんです。
幹事…。
「土屋友也」…。
友也…。
(村木繁)着衣の袖口についた付着物の鑑定と筆跡鑑定ですね。
(横山恵一)よろしくお願いします。
糸村さんは?携帯の写真を解析してます。
背景から場所を特定出来れば誰と一緒にいるかわかるかもしれないって。
その解析ソフト私があげたんだよ!そうか…糸村さん使ってくれてるんだ。
パソコン苦手とか言っててもう…。
いやそれが…。
いやいやいやほらここに写ってるじゃないここに。
だからここをガッて大きくして。
(紀藤)ガッ?サッて読めるようにしてほしいのよ。
(大石鉄夫)糸村くん。
はい。
黙って見てれば?君出来ないんだからさ。
そうですね…。
(紀藤)これが限界ですね。
「町屋湯」…。
(土屋早苗)土屋友也は私の夫です。
でも3か月前に亡くなりました。
亡くなった?自殺したんです。
自殺…。
工場の資金繰りがうまくいかなくなってここの後始末を全部してから…。
そういう律儀な人でした。
もしかしてご主人は「友」と呼ばれてませんでしたか?ええ。
古い知り合いの方はみんなそう呼んでたみたいです。
ご主人は同窓会の通知を持って中沢さんのもとを訪れていたらしいのです。
お恥ずかしい話なんですが亡くなる少し前工場がにっちもさっちもいかなくなって中沢さんに借金をすると言って出かけたんです。
その時だと思います。
お金を…。
でも貸しては頂けなくて…。
(土屋友也)いいんだよこれで。
ヘヘヘ…。
友人に借金するほどみじめなものはないからな。
ちょっと!ほら!しっかりしてくださいよ。
でも楽しかった。
えっ?久しぶりにあいつに会えた。
よかったハハハ…。
そうですか。
よかった…。
(早苗の声)中沢さんには夫が亡くなった事を知らせたんですがお葬式にも来てもらえませんでした。
ではそれきり…。
はい。
夫が思ってただけで中沢さんの方はそうでもなかったのかもしれませんね。
(公衆電話のダイヤル音)
(携帯電話)
(中沢理恵)はい。
あっいえ私はもう中沢の家とは関係ありませんけど。
えっ?どういう事ですか?
(店長)中沢さん。
中沢さん。
はい。
(店長)警察の方来てる。
警察?
(宮下)どうも。
お父様が?
(宮下)はい。
で今店長さんに伺ったらつい最近中沢会長がこちらに来てあなたのアパートの場所を訪ねていったと。
はいあの…2日前に突然訪ねてきて…。
でもいきなりだったし仕事の時間が迫ってたんですぐに帰ってもらいました。
うん。
中沢さんが訪ねてきた理由はなんだったんでしょう?奥さん。
えっ?あっ…。
中沢会長が訪ねてきた理由です。
知りませんそんな事。
すいませんあの仕事の途中ですしいいですか?ああどうも。
失礼しました。
なんか様子が変だったな。
見ました?うん。
女子高生くらいの子と何か話してましたよ。
(携帯電話の振動音)あっ…。
どうもありがとうございました。
アイタタタ…。
大丈夫?大丈夫です。

(携帯電話)はい。
悪い冗談やめてくださいよ!そんな大金…。
もしもし?もしもし?あの…茜さんのお母さんの中沢理恵さんですよね?誰?すいません僕は…。
糸村といいます。
茜さんにお会いしたいんですけど今どちらにいらっしゃいますか?来てませんけどこっちには。
そうですか。
もういいですか?あの茜さんと義理のお父さんが昨日ですね…。
私は何も知りません!何かあったんですか?何もありません!警察はもう帰って!宮下さん。
糸村。
なんでお前が。
奥さん申し訳ありませんがもう少しお話伺いたいのでお時間頂けませんか?宮下さん何かあったんですか?お前には関係ない!お願いします。
茜が父といたなんて…。
そうとしか思えないんですよ。
お母さんのところにいなかったので。
おかしいな。
午前中に妻のところにいるからと留守電がありました。
留守電?ちょっと聞かせてもらっていいですか?ああはい。
(茜)「パパ私ママのところにいるから」娘さんに連絡取って頂けます?
(公平)ああはい。
(茜)「パパ私ママのところにいるから」つながりません。
(留守番電話の不通音)口論なんかしてません!落ち着いてください奥さん。
中沢会長と会っていたあなたを目撃した人がそんなふうに見えたと言っているんです。
ちょっと話をしたいんだが。
(理恵)私はもう中沢家とは関係ありませんから。
(理恵の声)私はただあの人が突然訪ねてきたのでもう関係ないって事を伝えただけなんです!昨日の夜6時から8時ごろどちらにいらっしゃいましたか?ですからアパートに。
それを証明する人は?いえ誰も。
(宮下)お嬢さんがいらしたんじゃないんですか?週末はいつもお母さんのお宅に伺ってると聞きましたが。
昨日は来てません。
もういいですか?私急ぐんです。
急ぐ?そういえば今日はお店を早退なさったそうですね。
どちらかにお出かけになる予定でも?ちょっと…。
よう!節電?どうしたの?あっ鑑定書。
ああ。
あのカードの文字お孫さんのものだったんだ。
付着物は…。
線香の香料。
線香って線香?
(宮下)あの女なんか隠してますよね。
(曽根)ああ。
係長!
(曽根)あとにしろ!ガイシャの着衣の袖口から線香の香料が検出されました。
ガイシャが持っていたライターは線香に火をつけるためだったのかもしれません。
(曽根)線香?はい。
実は3か月ほど前ガイシャの学生時代の友人が自殺をしています。
墓参りに出かけた可能性があります。
お寺の方を調べたいのですが。
ガイシャが友達の墓参り?ほんとか?まあいいさ。
ガイシャの昨日の行動がわかるかもしれん。
宮さんガイシャに恨みを持つ者のリストアップは済んでるな?はい。
よし。
じゃあなお嬢ちゃん。
お嬢ちゃんじゃない…。
大変だな。
頑張れ。
そっちもね。
渡しといて。
(茜)「パパ私ママのところにいるから」「大丈夫だからね」
(江藤奈津子)うん…。
特別な状況にあるのかもしれない。
特別な状況?いい?普通に話すと…。
高校生よね?16歳です。
パパ私ママのところにいるから大丈夫だからね。
こっちがテープの声。
こっちが今の私の声。
普通の話し方をすればグラフはこうなるものなの。
例えば誰かに脅されて言わされているとか…。
この子とは今連絡が取れないんです。
あのテープを分析すれば居場所が特定出来ますか?出来るわ。
即行でお願いします。
(住職夫人)ええこの方ですよ。
お孫さんと一緒に。
お孫さん?ええ。
土屋さんのお墓はどこかってお聞きになって。
昨日の6時半頃だったと思います。
お2人でいらっしゃったんですか?
(住職夫人)ええ。
そうそう弟さんを見かけました。
弟さん?亡くなられた土屋さんの奥さんの弟さんで鎮夫さん。
よくお参りに見えてたから。
(奈津子)彼女の声に混じってまず踏切の音と電車の音が聞こえている。

(商店街の音楽)
(アナウンス)「商店街からのお知らせです」それと音楽とアナウンス。
(犬の鳴き声)あとは犬の鳴き声と水の流れる音がするわ。
水?近くに川がある。
そんなに大きくない。
この波形から体重25キロぐらいのゴールデンレトリバー。
種類までわかるんですか?性別までは無理ですけど。
目離すな。
(野口)わかりました。
(携帯電話)
(女性警官)電話いいんですか?
(携帯電話)奥さん?
(携帯電話)もしもし…。
なんですぐ出ないんだ?まさか…。
「警察に知らせたのか?」そんな事してない!1千万用意したか?そんな大金すぐに用意出来るはずないでしょ!用意出来なきゃ娘は殺す!ちょっと…ちょっと待ってください。
うるさい!明日の午前中までに用意しろ。
「また連絡する」もしもし?
(不通音)奥さん何かあったんですか?何もありません。
何もありませんから!失礼します!
(曽根)奥さん?大丈夫ですか?奥さん!どうしました?娘が…娘が…!
(理恵)ああ…!
(電車の走行音)
(電車の走行音)7500系の直流方通勤電車ね。
きた!この電車は京鉄線の通勤電車。
京鉄線…。
しかも今のはあすか台駅から南勝原駅までの徐行区間の音。
これたどるとしても結構距離がありますね。
この区間の踏切が特定出来れば商店街もわかるはず。
踏切多そうだな。
みんな同じように聞こえるけど1つ1つ違うのよ。
始発が動き始めたら確かめてみましょ。
あとは…。
(携帯電話)はい横山。
犬?ちょっと早いけど…。
そう。
よろしくね。
どうぞ。
すいません。
いやしかし助かりました。
あっところで江藤さんはうちの加賀見捜査一課長ってご存じですか?えっ?あなたの事を気にしているように見えたものですから。
(加賀見享)その江藤とかいう女性何か言ってたか?何かって?事件以外の事で何かだ。
知りません。
そうですか。
(曽根)ガイシャの孫娘中沢茜が誘拐された!容疑者は殺害犯と同一人物と思われる山岡鎮夫45歳。
ガイシャの友人である土屋友也の義理の弟だ。
織田。
はい。
山岡は土屋友也さんが経営する工場に勤めていましたが約3か月ほど前に工場が倒産。
その後土屋さんは自殺しています。
山岡は土屋さんの旧友のガイシャがお金を貸さなかった事に対してひどく憤慨していたと姉が証言しています。
動機ありだな。
はい。
ガイシャは亡くなる直前にお孫さんと妙典寺を訪れていました。
その時山岡も境内で目撃されています。
それが事件当日の6時半頃。
寺から現場まで歩いて約10分ほどです。
現場に残された足跡が26センチ。
山岡の靴のサイズも同様です。
工場の小型トラックは山岡が持ち出したまま行方がわかっておりません。
ガイシャが所持していたカードの筆跡は彼女のものと判明しています。
つまりガイシャの孫娘は殺害現場にいた可能性がありそこで山岡に拉致されたという事だな。
はい。
よしこれ以降誘拐事案は特殊班捜査係を投入する。
以上だ。
(一同)はい。
係長我々は黙って指くわえて見てろって事ですか?特殊班を投入出来るのはどう頑張っても3時間後だ。
それまでは俺たちの時間だ。
山岡の立ち回り先を徹底的に当たれ!
(一同)はい!
(宮下)よしいくぞー!
(一同)はい!お嬢お前さんは母親のお守りだ。

(山岡鎮夫)おとなしくしとけ。
ここが南勝原の踏切ですか。
(奈津子)そうです。
あっ来た!江藤さん来ちゃいました来ちゃいました!糸村さんマイクお願い出来ますか。
どうですかね?うーん…この踏切じゃないわね。
(踏切の信号音)
(ため息)違うわね。
間違いないわ。
この踏切の信号音よ。
よしっ!となると商店街この近くですね。
えーっと…。

(商店街の音楽)この音は…。

(商店街の音楽)
(商店街の音楽)
(横山)糸村さーん!うん?ああ来た来た。
何が「来た来た」ですか。
ああどうも。
今また手伝ってもらってるんだ。
でわかった?犬の事。
なんとか。
この近辺だとゴールデンレトリバーの登録数は18頭ですね。
けどどの犬が吠えたかなんてわかるんですか?犬の声紋を確かめるのよ。
(野口)係長!おう。
(野口)母親に残された携帯電話の通話記録から公衆電話の番号がわかりました。
通話は合計3回。
全て南勝原周辺の公衆電話です。
南勝原には以前山岡が住んでいた。
土地勘があるはずだ。
(鳴き声)
(奈津子)違うわねぇ。
次!
(携帯電話)はい曽根。
山岡の奴コンビニで果物ナイフを買ってます。
(曽根)「場所は?」よーし捜査員全員を南勝原周辺に投入する!
(一同)はい!ワンッ!いやチュウしてほしいんじゃないの。
何してるんですか?一体。
いやなんか惚れられたみたい。
もうすぐ吠えますよ。
えっ?
(鳴き声)
(鳴き声)おはようございます。
(犬の鳴き声)
(男性)何してるんですか?
(女性)音をとってるんですって。
(犬の鳴き声)この犬よ。

(踏切の信号音)
(商店街の音楽)
(電車の走行音)
(横山)糸村さん?
(バケツを蹴る音)
(山岡)来るな!落ち着きましょう。
ねっ。
(山岡)殺すぞ!来たら殺す!何も持ってませんから。
来るなー!来るな!
(山岡)うわっ…。
さあもう大丈夫。
逃げて!逃げて逃げて!ああっ!話し合いましょう!話せばわかります!誰か!誰か来てー!
(横山)話し合いましょう!話せば…。
ああっ!ああああ…。
糸村さん…糸村さん!糸村さん!ああっ…。
横山くんはい代わって。
えっ?頼むねあと。
大丈夫ですか?えっ?えーっ!?よいしょ。
糸村さん…糸村さん!お前何やってんの?
(横山)糸村さん!このーっ!
(宮下)警察だ!宮下さん?糸村!?あとお願いします。
おう。
はい山岡。
はいはい暴れないぞ。
はい証拠品。
ご苦労。
いえ。
中沢茜さんですね?おじいちゃんは…?
(ドアの開く音)
(曽根)奥さん。
娘さんは無事です。
ああ…ありがとうございます。
ありがとうございます…。
おじいちゃん…。
あの夜おじいちゃんと一緒にいましたよね?捜してたんです。
えっ?あの夜に何があったのかを教えてほしくて。
預かったんですおじいちゃんから。
ママにって。
お母さんに?うん。
うちの鍵。
お宅の…?
(公平の声)父が自殺をするとはとても…。
父は以前から敵が多かったと聞きます。
この「友へ」という人物に心当たりは?
(公平の声)父に友人がいたとは考えられません。

(ノック)ママ!茜…よかった!大変だったな。
奥さん3分だけ時間をもらえませんか?糸村さん。
茜さん中沢さんから預かったものがあるんです。
うん。
(茜)これだよ。
これ…私の…。
ママの鍵だよ。
中沢さんあなたに戻ってきてほしくて茜さんに渡したんだと思います。
あの時…。
ちょっと話をしたいんだが。
茜さんおじいちゃんと会った時の事を話してもらえますか?うん。
おじいちゃんケンカしてた。
(中沢)年寄りだと思ってなめるな!よしかかってこい!おじいちゃん?
(茜の声)そこにいるのはいつものおじいちゃんじゃなかった。
必死で精一杯の顔してた。
(中沢)茜には友達がいるか?いるよ。
そりゃあそうだろうな。
友達は大事にしなきゃならん。
わかるか?わかるよ普通。
そうだな。
だが私はわかってなかった。
私は今まで人を信用した事など一度もなかった。
友も同じだった。
友?土屋友也…友。
学生の時一緒に野球をやってた男だ。
人づてに金に困っていると聞かされていた。
だからどうせ金の無心だろうとそう思ってたんだが…。
覚えてる?お前の逆転ツーラン!
(中沢の声)あいつは一言もそんな事を言わなかった。
ただただ昔話を懐かしそうに話して…。
中沢。
どうしたの?最後までニコニコとして昔のままの笑顔で…。
そのすぐあとだ。
土屋が自殺したと聞かされたのは。
だが私は後悔などしなかった。
だから天罰がくだったんだ。
天罰?中沢さん茜さんに打ち明けたんだそうです。
自分は末期のすい臓がんだと。
余命は半年。
自分が末期がんである事を知った中沢さんは亡くなった土屋さんの事を思い出したんだそうです。
土屋さんと会って昔の色々な事を思い出す事が出来た。
学生時代共に情熱を傾けた野球の事初恋の事。
ねっ。
うん。
おじいちゃんの初恋?そうお前のようなかわいい顔をした人でな。
私にだってあったんだそんな時が。
しっかりしろよ友!どけ俺のだ!なんだよ友どけよ。
(中沢の声)昔の事は関係ない。
あるのは未来だけだと信じていた私に友が思い出させてくれた。
土屋友也が…。
昔のような笑顔で…。
そういう奴だったんだ。
だが私は…その友也を死なせてしまった。
なんて男だ私は…。
私は…!だったらさ謝ったらいいんだよ。
友達だもん許してくれるよ。
茜さんはカードにメッセージを書く事をすすめました。
しかし中沢さんは病気で手が震えてうまく書く事が出来なかった。
そこで茜さんが代わって書いたんです。
はい。
メッセージは震えてもいいからおじいちゃんが書くんだよ。
茜はいい子だなぁ。
なのに私はいつもいつも叱ってばかりいた。
許しておくれ。
ほんとだよ。
茜孫として生まれてくれてありがとう。
ありがとう。
おじいちゃん…。
あっそうだ茜に…。
おじいちゃん写真撮ろう。
携帯持ってるでしょ?ああ。
(茜)出来る?やった事ないが出来るさ。
(茜)はい。
(携帯カメラのシャッター音)あっブレブレ!ほら。
ああ〜ハハハッ。
私ので撮ろう。
うん。
(茜)はいいくよ。
はいチーズ!
(携帯カメラのシャッター音)ほら。
父さん…。
お義父様…。
その写真を撮ったあと中沢さんは茜さんと土屋さんのお墓参りに行きました。
今日お母さんちだから。
じゃあね。
じゃあな。

(刺す音)義兄さんは俺にとって大事な人だったんだ。
あんたのせいだ!あんたが金さえ貸してくれたら義兄さん死なずに済んだよ!中沢さんを心配してあとをつけた茜さんは土屋さんの義理の弟に拉致されました。
その時中沢さんはナイフの柄を握り締めて亡くなっていました。
なぜでしょう?きっと中沢さんは自殺に見せかけようとしたんだと思います。
最後の力を振り絞って大切な親友のために…。
中沢さんはあなたの気持ちがよくわかったんです。
だから自殺に見せかけて罪をかぶろうとしたんです。
(山岡)そんな…嘘だろ…。
中沢さんは死を目の前にして変わろうとしたんです。
あなたのお義兄さんのおかげじゃないでしょうか。
ああ…!義兄さん…!
(泣き声)山岡行くぞ。
(曽根)おい。
糸村に感化されてどうする。
俺たちの仕事は容疑者を逮捕し供述を取り検察に送検する事だ。
余計な推理をひけらかす事じゃない。
お前は女で刑事になりたい奴がいないからここにいるだけだ。
それを忘れるな。
(加賀見)曽根から報告を受けたがお前また民間人に協力を要請して勝手に動き回ってたそうだな。
申し訳ありません。
民間の組織とあまりかかわるなとも言っておいたはずだ。
ですが…。
口答えするな。
本気で飛ばすぞ。
もういい。
行け。
はい。
2015/06/29(月) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
遺留捜査[再][字]

「書きかけのカード」

詳細情報
◇番組内容
警視庁捜査一課・科学捜査係を舞台に、遺留品から真実に迫る新たな刑事ドラマ誕生!主演・上川隆也演じる刑事・糸村が明らかにする被害者たちの伝えられなかった想いとは?
◇出演者
上川隆也、貫地谷しほり、佐野史郎 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:31009(0x7921)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: