こんばんは。
これでわかった!世界のいまです。
きょうのゲスト藤波辰爾さんです。
よろしくお願いします。
なでしこ、勝ちましたね。
一気に明るくなりますね。
ご覧になりましたか。
ここのスタジオに来て聞きました。
見てなかったんですか。
日本人で見ていない人がいたなんて。
準決勝は必ず見ます。
なでしこを特集したいと思うんですが、きょうは経済で大きな動きがあったのでこちらからです。
ギリシャでデフォルト、債務不履行の危機、一歩手前というところまできました。
2000億円に上る借金返済のタイムリミットが迫るギリシャ。
再三にわたり、金融支援をどうするか協議。
しかし、歩み寄りを見せないギリシャに、各国がついに。
ユーロ圏各国は、金融支援を予定どおり今月末に終わらせるという判断を示しました。
にわかに現実味を帯びるデフォルト。
返したくても返せない。
だって国の金庫は、ほぼ空っぽ。
ギリシャの財務相はまだEU側を非難してるけど。
ギリシャでは早くも銀行に並ぶ人の列が。
一体どうなるの?本当にどうなるのと思います。
デフォルトになった場合、ギリシャの場合は、公務員の年金や給料が払えなくなってしまいます。
これを回避するためにギリシャは金融支援を求めてEUや国際通貨基金IMFと協議を続けてきました。
ギリシャへの金融支援を協議するユーロ圏の財務相会議。
24日から断続的に開かれ、緊縮策の内容が焦点となりました。
その1つが、ヨーロッパで最も高い水準のギリシャの年金支給額です。
その削減について、切り込みが足りないとするEU側。
これ以上は無理だと主張するギリシャ。
意見の隔たりは埋まらないまま週末を迎えました。
すると、チプラス首相は突然のテレビ演説で。
EUなどが求める緊縮策の賛否を問う国民投票を来月5日に実施すると表明。
さらに、金融支援の期限を延長するよう求めました。
しかし、日本時間のきょう未明。
ユーロ圏各国は、ギリシャ側の対応を厳しく批判。
金融支援の期限の延長も認めず予定どおり今月末に終わらせる方針を示したのです。
ギリシャ国内では。
一方、ギリシャ議会は国民投票を来月5日に実施することを承認しましたが金融支援の期限はその前の今月末。
さらにIMF国際通貨基金への返済も今月末に迫っています。
国民投票の結果を見る前に、ギリシャが債務不履行に陥る懸念が強まっています。
ここでギリシャと中継がつながっています。
権平さん。
銀行から現金を引き出す人が大勢いるということですが皆さんの中で不安が募っているのでしょうか。
市民の不安が急激に強まっているのを感じます。
きのう、チプラス首相が突然国民投票の実施を発表した時点で、すでにアテネ市内のどこの銀行のATMを見ても一日中、市民の長い行列ができていました。
ある女性は、銀行に預けていると突然引き出せなくなるかもしれません。
空き巣は心配だけれど家で保管するほうが安心だと話していました。
支援の打ち切りが宣言されたことで、このあと銀行からの預金の流出がさらに加速するおそれが出ています。
支援が打ち切られることにギリシャの人たちはどんなふうに感じているんですか。
ギリシャに取材に来ると市民からはEUやIMFへの恨み節をよく耳にします。
ここ数年で収入も年金も減らされ、税金は増えたと。
EUやIMFがギリシャをぼろぼろにしているというわけです。
そこにきて支援の延長はだめだとピシャリと言われたことで、いよいよ見放されたという思いが強いんです。
ある主婦はギリシャは、今でも財政破綻みたいなものです。
いっそうるさく言われないようにユーロ圏を離れてもとの通貨に戻ったほうがいいと諦め顔で話していました。
ギリシャでは、先行きの不安に加えて、怒りの矛先をEUなどに向ける市民が増えているように感じます。
ギリシャから権平記者でした。
ありがとうございました。
一体これからどうなるんでしょうか。
先生を迎えてポイントを抑えましょう。
きょうの先生はこの人です。
国際部・最年少デスク、小島晋。
気力、体力みなぎる38歳。
担当はヨーロッパ。
去年デスクになったばかりの新米ですが、ネットを突き刺すシュートのようにずばっと解説します。
国際部、小島デスクです。
よろしくお願いします。
サッカーが得意でなさそうですね。
見るのは好きです。
小島さんに聞いていきます。
EUはなぜ支援を延長しないと言ったのでしょうか。
堪忍袋の緒が切れたといったところだと思います。
そもそも、EUは6年前から財政危機に陥ったギリシャを救うため金融支援を続けてきました。
その条件を巡ってギリシャ側に譲歩を続けてきました。
それで限界が来たんだと感じています。
模型を使って説明します。
青と白の車がギリシャのチプラス政権に見立てています。
ことし1月に誕生したばかりです。
緊縮の見直しを掲げて誕生しました。
隣にあるパトカーが、IMFとEUに見立てています。
ギリシャは借金まみれなので何もしないと、このまま坂道をどんどん落ちていき崖から落ちていきます。
崖から落ちたことがデフォルトです。
EUとIMFはギリシャに対してブレーキをかけています。
ブレーキというのは緊縮策をしてくださいと呼びかけることです。
しかしチプラス政権は、5年間、苦しい国民の生活が緊縮策のせいで続いたと言っていて、ブレーキはかけずに走り続けたいと言っています。
どうなるのでしょうか。
うまくいきました。
落ちなかったです。
EUとIMFは崖から落ちないようにブレーキをかけるのではなく、道を継ぎ足して、何とかやりくりしてきました。
具体的にどういうことかというと例えばことし2月、月末に先ほど、延長を拒否された金融支援が2月に終わる予定でした。
ギリシャ政府も当初は金融支援をいらないと言っていたんですが、直前になってやっぱり延長してほしいと言ったところ、この段階でも何とか落ちなかったです。
次の崖が今月です。
6月5日にIMFに対して借金の返済をしなければいけなかったんですが、このときもギリシャは。
EUとIMFは延長を許し、今回、月末6月30日を迎えます。
IMFに対して15億ユーロを払わなければいけません。
日本円で2000億円です。
これに対してEU側は自分たちが求める緊縮策、ブレーキを踏めばお金を貸すということです。
チプラス政権は、国民投票を実施すると打ち出しました。
投票の実施というのは、返済期限の30日の5日後です。
国民に対して緊縮策をやれというEUの提案を投票で否決させるよう呼びかけています。
EUの要求を真っ向から否定したという状況です。
EUはとても受け入れることができないです。
30日までに返さないとIMFはデフォルトだと言っています。
崖から落ちる状態になります。
デフォルトってそんなに大変なんですか。
ヨーソロー。
そうなんだ。
俺は七つの海を旅するMr.シップだ。
ドラゴンよろしくな。
デフォルトは大変なんだ。
俺はあちこち航海を続けてデフォルトした国をしっかり見てきたんだ。
例えばアルゼンチン。
2001年、政府がもうお金は返せんとデフォルトを宣言したんだ。
銀行からお金がなくなっちゃうかもって、お金を預けてた連中が怒りまくって窓口に殺到したんだ。
ワレー、コラー。
アルゼンチンだよ、ペソペソしてる場合じゃねえぞ。
不安から暴動も起きて国じゅうもうメチャクチャ。
さらに。
世界から信用を失った通貨ペソはすっごく安くなって、国民が持っていたお金の価値も大幅に目減りしたんだ。
輸入に頼っていたものはすごい値上がり。
薬1つも、大金を積まないと買えないことだってあったんだ。
デフォルトすると大変だあ。
デフォルトは大変じゃないですか。
日本にこれから影響はありますか。
直接の影響はないと言えます。
全く影響がないかというと、そうとも言い切れないと思います。
仮にギリシャがデフォルトになって、EUの経済が低迷するようなことになれば、当然、世界の経済、さらに日本の経済も影響を受けるかもしれません。
先週ギリシャとIMF、そしてEUが何らかの合意に達するのではないかと期待が高まったときに一時的に世界的に株価が上昇しました。
日本も株が上がりました。
今、合意が怪しくなっている状況で週明けの金融市場にも影響が出るかという状況です。
6月30日はあさってですね。
何とかなることは、今までの世界経済であるんですか。
双方は、まだぎりぎりまで交渉する余地はあると言っています。
ですから、あす、そして30日に向けて合意に向けて何らかの進展ができるのか世界中が固唾をのんで見守っています。
緊張感が高まっていますね。
ここまでギリシャの危機、目前かというところで小島デスクでした。
ありがとうございました。
次は、テロについてお伝えしたいと思います。
おとといヨーロッパ、北アフリカそして中東という離れた3か所でテロが起きました。
時間も僅か2時間ほどの間に、立て続けに起きました。
一体何が起きているのでしょう。
今月23日、ISが出した声明です。
コーランを引用してアラーの指示を受けた者の呼びかけに応えろと、ジハード=聖戦を呼びかけました。
その3日後のおととい。
フランス南東部の工場に車が突っ込んで爆発。
2人がけがをしたほか、工場の敷地内で頭部を切断された男性の遺体が見つかりました。
そばには、イスラム過激派が使うアラビア語の旗が置かれていました。
捜査当局は、車を運転していた35歳の男やその妻など4人を逮捕しました。
男は、爆発のあと、アラビア語で神は偉大なりと叫んでいたことが分かり捜査当局はイスラム過激派の影響を受けて犯行に及んだ可能性もあるとみています。
そのおよそ2時間後。
北アフリカ・チュニジアの観光地スースのリゾートホテルで銃撃事件が起きました。
男が自動小銃を乱射し、イギリスやドイツなどからの外国人観光客を含む38人が死亡しました。
事件が起きたスースのビーチです。
きのうはこちら、観光客で埋め尽くされていたということなんですが、男は突然、銃を乱射して、そのまま建物の中に入っていったということです。
事件を起こした24歳のチュニジア人の男は治安部隊に射殺されました。
男は、ショートパンツをはいて観光客を装い、持っていた傘の内側に武器を隠していたという目撃者の話もあるということです。
ISは、この事件について自分たちの犯行だと主張する声明を発表しました。
その同じころ、中東のクウェートでは。
イスラム教のシーア派のモスクで自爆テロが起きていました。
当時、およそ2000人ほどが金曜礼拝に集まっていました。
テロで27人が死亡、200人以上がけがをしました。
ISは、この自爆テロの犯行も認めました。
このニュースの現地の最新情報を、聞いていきましょう。
事件のあったチュニジアのスースに森記者が行っています。
そちらはテロの起きた現場だということですが、そちらの様子はどんな状況でしょうか。
事件は、こちらの高級リゾートホテルの真裏にあるビーチで起きました。
犯人の男は、いったん建物の中にまで入ったあと、再びビーチに戻って、地元の人は撃たずに外国人ばかりを狙って殺害していったということです。
白い砂浜と透き通った海を見ていますと、そこで凄惨な事件が起きたばかりだとはなかなか想像できません。
容疑者の男についてはまだ情報が錯そうしているんですが、電子工学を学び、当局は過激派としてはマークしていなかったという話も出ています。
目立たない若者が警備の薄い観光地で観光客に突然銃を向けたというところに今回の事件の不気味さを感じます。
ことし、確か博物館かなんかでもテロがあって日本人が巻き込まれてましたよね。
観光客の人は怖いと思いますが今、どうしているんですか。
今も観光客の姿は見かけますが、地元の旅行会社によると今後のツアー旅行は大半がキャンセルになったということです。
観光に携わる人たちに話しかけますと、皆さん観光はもう成り立たないとか、チュニジアイコールテロというイメージは拭い去れないといった諦めのことばばかりでした。
自分たちの生活を台なしにするテロリストへの怒りはもちろんですが、テロを防げなかった政府に対するいらだちも高まっています。
何で同じ日に3つもテロ事件が起きたんでしょうか。
このニュース、非常に大事ですので、もう1人先生を呼んでいます。
この方です。
国際部・西河デスク。
中東に駐在しISも直接取材。
現地で何が起きているのか舞台裏をたっぷり解説します。
国際部から西河デスクです。
よろしくお願いします。
カイロ勤務から帰国したばかりです。
おととい帰ってきたばかりです。
チュニジア、クウェート、フランスと合わせて3か所でおよそ66人の犠牲者の方が出ましたが、同じ日に3つテロというのはどういうことでしょうか。
3つについては今のところ直接関連しているという情報はありません。
ただ、イスラム過激派思想という点で共通点があります。
まずフランスです。
実行犯の男はイスラム過激派の思想を受けた可能性があります。
そしてクウェートとチュニジア。
これらは過激派組織ISイスラミックステートが自分たちの犯行だと主張する犯行声明を出しています。
またISですか。
なぜこのタイミングなんですか。
その点についてはイスラム世界は今、ラマダンという時期にあります。
ラマダンというのはイスラム教徒にとって1年で最も重要な宗教行事です。
1か月間、日の出から日没まで一切の飲食を断ちます。
さらに、もう1つポイントがあります。
事件が起きたおとといは金曜日です。
金曜日というのは、イスラム教の集団礼拝が行われる日です。
人が多く集まるということです。
ラマダンと金曜日、その2つが合わさって宗教心が、非常に高まる日です。
そしてこの事件の引き金になった可能性があるのが、ラマダンの金曜日前、ISが今月23日に出した声明です。
ISってそんなに組織だって幅広く命令していたんですか。
実際そうではありません。
確かに攻撃を呼びかけてはいましたが、ISの指揮命令系統は、外国にまで行き渡るほど組織だってはいないです。
むしろ、ISに感化された人やグループが結果的には、自発的に行ったと考えられるんです。
そんなに簡単にISのような過激な思想に感化されるものですか。
私もそれは疑問に思い中東各国でISの戦闘員や、元メンバーそしてこれから入ろうとしている人たちに直接会って話を聞きました。
その印象としては、多くはそんな残虐な行為をするような人には見えない。
一見、普通の若者たちでした。
一般的な家庭に育ち大学に行くなど高等教育を受けている人も少なくありませんでした。
ただ中東では、今、経済が非常に低迷し失業率も高くなかなか職に就けないんです。
そうした中で若者の間に広がっているのが、生きる意味が分からない、こういう閉塞感が広がっています。
実際に街に行くと昼間からカフェにたむろする若者の姿も多く見かけました。
そこにつけ込んでくるんですね。
こういった若者の心の隙間につけ込んでくるのがISです。
ISは、このように若者を勧誘します。
幸せに暮らすためには国家が必要。
そのためには聖戦、ジハードが必要である。
そのためには、お前が必要だと若者たちに呼びかけ洗脳しています。
洗脳されているって、周りの人が気付きそうですが。
実際、話を聞いてみると、若者の内面の変化には、周囲が気付かないことが多いです。
私が実際に取材したケースですが、ある日突然、自分の息子がいなくなってしまった。
どうしたのかと思って親が捜していたところ、実はイラクやシリアで戦闘員となっていたというケースがたくさんありました。
親だったら気付きそうですけどね。
そこが難しいところです。
ISに感化されるということは、最初はISの影は見れません。
敬けんなイスラム教徒になろうとしていると周囲は思います。
信仰心を高めていると見えるがために誰も気付かず止めない。
そしてその若者がテロという形で政治や社会への不満を噴出させ始めています。
西河さんはおとといまでカイロに住んでいて、どんなことを感じましたか。
エジプトでも最近、爆弾テロが相次ぐようになっていました。
手製の爆弾が使われ、大きな被害は出ていないです。
日本ではあまりニュースとしては扱われていません。
でもこうしたテロがどんどんエスカレートしていくのではないか。
あるいは自分が巻き込まれるのではないか、そういった恐怖を、中東各国にいて日々感じました。
そういった危機感は持つでしょうね。
若者が生きる意味を見いだせない。
そういう心の隙間にお前が必要だと。
若者を救う何かがあればいいですけどね。
テロも従来の標的は政府機関や、観光名所であったり、ある程度予測ができ、近づかないようにすれば大丈夫だった、対策の取りようがあったんです。
それが、今回いわば、不特定の同時多発テロこうなってしまうと、対策が非常に難しいです。
不特定というのは、いつ誰がどこを、どういう目的で狙うかというのが全く予測ができないんです。
もはやテロの標的にならない国はない。
そういう新たな脅威が世界に今広がっていると私は感じます。
ここまで今回のテロについて西河デスクでした。
ありがとうございました。
2015/06/28(日) 18:10〜18:42
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▽仏やチュニジアなどで多発テロ発生。その背景に何があるのか徹底解説。▽ギリシャ金融支援をめぐりEU各国などとの協議は正念場へ。【ゲスト】藤波辰爾
詳細情報
番組内容
【キャスター】坂下千里子,井上裕貴
出演者
【ゲスト】藤波辰爾,【キャスター】坂下千里子,井上裕貴
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ニュース/報道 – 定時・総合
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ニュース/報道 – 解説
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