グッと!地球便【イタリア・大理石の聖地で彫刻に人生を捧げる娘に届け物】 2015.06.28


耳に電波発信機を取り付けました
これで…
(山口)今回の『グッと!地球便』は東京とイタリアを繋いでみたいと思います。
行ってみましょう!
海の向こうの大切な人に大切なものを届けます
今回の配達先は歴史と芸術の国イタリア
イタリア北西部に位置するカッラーラは古より大理石の聖地と呼ばれる街
その真っ白な大理石を求め世界中から彫刻家たちが集まってきます
ここで彫刻に人生を捧げる1人の日本人女性がいます
命が吹き込まれたかのようなその作品が高く評価されバチカン宮殿に飾られるローマ法王の胸像制作を依頼された彼女
しかしそんな栄誉とは裏腹に彫刻家として食べていく道は険しく極貧の生活
日本に住む彼女の母親もまた若き頃画家を目指しヨーロッパで暮らした経験がありました
すべてを彫刻に捧げ石と向き合い続ける娘に同じ芸術家の母から届けられた想いとは…
あっこんにちはどうも初めまして。
(母)こんにちは。
『グッと!地球便』の山口と申します。
よろしくお願いします。
どうもお世話になります。
お世話になります。
今日はよろしくお願いします。
(父)よろしくお願いします。
娘さんの邦江さん。
イタリアで彫刻家をなさってるってことですけどもこれ行かれて何年になるんですか?12年ぐらいですね。
あ〜。
それはお父さんお母さん的にはどうだったんですか?イタリアに行くっていうことはお父さん。
僕はね聞いた時にすでに行っちゃってたんですよ。
あっそうですか。
お父さんには事後報告。
そう事後報告。
そうですか…お母さんには?私はイタリアに行くという気持ちがあるっていうことは聞いておりましたので。
そうですか〜。
今回特にこれ見てみたいなっていう気になってるとこっていうのはありますか?お父さん。
そうですか。
だからねゲソゲソになってねいる時もあるんでねそこが…心配ですね。
お母さん何かないですか?私はやっぱり制作現場でしょうかね。
作ってらっしゃるとこ。
はい…。
それ以上の物を作品として何をその中に入れるかということで非常にやりがいがあるかもしれないですけど難しい時代に入ってるんじゃないかと思いますね。
やっぱり人間の手が作った物だなっていう物の価値観っていうものを上げていかなきゃいけないっていう。
分かりました。
それでは見てみましょう。
はいお待たせしました。
邦江さんイタリアです。
グッと!
イタリア北西部古代ローマ時代からその純白で質の高い大理石が人々を魅了してきたこの街は彫刻はもちろん歩道やベンチなど街の至る所に大理石が使われています
街から見えるアプアーネ山脈を白く染めるのは実は雪ではなくすべて大理石
そんな山の麓にある邦江さんの作業場を訪ねました
(スタッフ)あっあれかな?すいません…すいません!邦江さんですか?
(邦江さん)は〜い。
『グッと!地球便』です。
よろしくお願いします。
お願いします。
(スタッフ)めちゃくちゃ広いですね。
広いんですよ。
(スタッフ)石が置いてあったのは彫刻用ってことですか?
ここは山から切り出された大理石を管理する石切場
常時1000トン以上の大理石があり彫刻家や石職人が買い付けにやって来ます
この石切場の中で世界中から集まった職人やアーティストたちが彫刻を制作しているのです
邦江さんもその一角を間借りしています
作業場ここで。
そうですね自然光が好みなので。
(スタッフ)影が?立体感を自分でつけてるように思っても影がないってことは立体的に見えない。
だからホントの形じゃなくって…。
(スタッフ)へぇ〜!なので…。
(スタッフ)あっなるほど。
これは…何作ってるんですか?
(スタッフ)間欠泉?へぇ〜。
依頼品なんですけど。
現在は日本から発注を受けた間欠泉の彫刻を制作中
邦江さんが受ける仕事は100%がクチコミ
写真を基に粘土で模型を作りその模型を見ながら大理石を削っていきます
まず粘土で1回作る…。
間欠泉がどういうものかっていうのを噴き出して…。
モデルとなったのは噴き出す温泉が凍りついた「氷の間欠泉」
独特の青白さを再現したいという邦江さんが使用しているのは白く美しい大理石
ビアンコカッラーラの中でも一番透明感がある高級なもの
内側にライトを仕込むことで光が透けるようにしたいそうなのですが…
これ…。
いちいち中が溝が…あるのを触りながら。
そうですそうです。
やっちまったと…。
(笑い)「透けさせてくれ」って依頼ではなかったんですけど…。
その方がどうせならね喜んでもらいたいなと。
当初は1か月で完成させるはずでしたが作品への強いこだわりから制作期間が大幅に延びてしまいそうだと言います
そ〜ですね。
だから女の人少ない。
(スタッフ)あっそうなんですか。
そうです。
押してる間にどんどん動いていっちゃう。
動かない…。
(笑い)
邦江さんが芸術家を志したのは高校生の時
大学で様々な美術を学ぶ中彫刻に心惹かれた彼女はもっと専門的に勉強したいと大学を中退し日本を飛び出しました
しかし邦江さんが最初に選んだのはイタリアではなくニュージーランド
目的は英語を身に付けるためでした
イタリアに来るつもりだったんですけど…。
でもイタリア語ってイタリアでしか通じないけど…。
(笑い)
(スタッフ)何でそんな笑うんですか?まあ…計画的でしたね。
ニュージーランドで英語を習得し念願のイタリアに渡った邦江さんはアルバイトをしながらカッラーラのアカデミア美術大学に入学
彫刻の本場でその技術を学べるとあり寝る間も惜しんでひたすら彫像に向き合いました
この大学で今も彼女の大きな支えになっているある出会いがあったと言います
カッラーラのアカデミア美術大学で今も邦江さんの大きな支えになっているある出会いがあったと言います
(スタッフ)邦江さんにとってどんな存在というか…。
イタリアのお父さん。
お酒がたぶん一番彼から教わったことですか。
仕事してる時にすごい入り込んでしまって1日中ずっと仕事をしたりするんですよ。
でもあんまりやりすぎると…。
でそれを彼から教わったのはその時は無理やり外に連れ出されてお酒飲まされるっていうやり方だったんですけどその時に…。
っていうことを強く言っててまあ…いいことは学んだ。
世界中から彫刻家を目指し若者が集まってくるカッラーラ。
しかしその一方で芸術作品を買おうという人は減ってきており中でも彫刻家はとても厳しい状況にさらされています
ものによって違うのでいくらですとは絶対に言えないです。
このぐらいだったらこうですよ。
ここにこういうデコレーションがついたらプラスいくらとか。
ここで見る限り…。
(スタッフ)全く生活できない?
カッラーラに来て10年。
何とか仕事を繋いで食べてきたもののギリギリの生活が続いていると言います
買い物は全て特売品です
トマト安い。
(スタッフ)結構値段だけ見てる感じですね。
(スタッフ)これ何ですか?これワイン。
(スタッフ)ワイン?はい。
(スタッフ)ワインこんな入れ方するんですか。
(スタッフ)ガソリンスタンドみたい…。
疲れたときに。
最高に疲れたときに。
(鐘の音)
午後8時カッラーラの中心部にあるアパートへ帰宅
知り合いの大家さんにお願いして特別に安く家具付きで部屋を借りています
あっちが寝室。
料理はもちろん自炊
この日はトマトを使ったパスタ
(スタッフ)夜じゃあ多めに作って。
そうそう。
家計を切り詰めイタリアでの彫刻家生活に全てをかける邦江さん
イタリアを選んだのはお母さんとのある会話がきっかけでした
普通な会話の中でちょっと聞いてみたら…。
独身時代画家としてフランスで暮らしていたというお母さん
お母さんもまた若き頃ヨーロッパで芸術の道を志していたのです
なのでそこら辺は…。
あの時に母が「ギリシャ」って言ってたらたぶんギリシャに行ってて。
「ドイツ」つったらドイツだったと思う。
邦江さんが初めて大理石で彫刻を作ったのは学生の時
その作品が銀行の施設に展示されているというので案内してもらいました
私が作った…。
(スタッフ)邦江さんの作品なんですね。
はい。
エンマっていうフランス人の女の子を作ったんですけど。
同級生です。
(スタッフ)今見てどうです?作品として。
ひゃ〜なかなか見れないちょっと。
(スタッフ)「見れない」というのは?あの〜。
彼女自体がミステリアスで突然髪の毛を丸坊主にしてきたりとか。
ホントによく分からなかったんですよ。
邦江さんが彫刻で最もこだわるのは「目」
実はこの作品モデルとなった同級生のキャラクターを掴めず「目」を最後まで彫り込むことができなかったそうです
どこも重要なんですけど例えばここ隠してるよりこっち隠してるほうがその人の表情って分かるじゃないですか。
ここだけで要は人って何かを語ることが出来るっていうかそうなると顔の中でどこももちろん重要なんですけど最も何か…。
「目」でその人の人となりを表現することにこだわり様々な胸像に挑戦したという邦江さん
2009年そんな邦江さんに大きなチャンスが!
彼女の学校に当時のローマ法王ベネディクト16世の胸像の依頼が入り多くの生徒の中から彼女に白羽の矢が立ったのです
(スタッフ)プレッシャーもありました?プレッシャーしかない。
まだ若い学生。
しかも日本人女性の邦江さんが異例の大抜擢
しかし彫刻家として生きる上で大きなチャンスと思えた出来事も決して嬉しい事だけではありませんでした
ローマ法王の胸像製作に大抜擢された邦江さん
しかし決して嬉しい事だけではありませんでした
この時に年末日本に帰っていたんですよ。
大学の教室に置いていた制作中のローマ法王の模型が何者かに壊されてしまったのです
彫刻家としての将来に悩む若者たちの中には邦江さんの成功を妬む人も少なくなかったのです
これだけじゃないですからね。
壊されたものとか。
粘土も穴ぼこだらけだし。
(スタッフ)そんなんもあるんですか。
そうですね。
この話が来てからだったのでもう全てが…。
(スタッフ)なるほど。
(スタッフ)厳しい。
かなぁ。
石を彫る事って肉体的にもとても辛い事というか楽ではないんですね。
ただ彫刻をするためにここに居るっていう。
ただそれだけですね。
まあなんとポジティブというか…。
そうですねまあもうやるしかないんでしょうね。
はい。
はいええ。
これからがもうローマ法王の制作でまあ皆さんはねいや〜すごいわね彫刻家っていう風な感じで見られたみたいですけどでもホントにそれが第一歩なんですよね。
これからの人生ですからね。
はい…お父さんいかがでした?VTRご覧になって。
う〜んいや元々強い子なんですけどねあんなに強く頑張ってるとは思わなかったですね。
ビックリしましたね。
ねえその追い込んでいくことがまたいい環境になっていくのかなと周りが厳しいからやってること厳しくないっていう風にあれはビックリしましたけども。
お子さんの時っていうのはやっぱりそのどういう子だったんですか?芸術とかそういうものご覧になって…。
彫刻とか何とかっていうのは全く関係ないような感じで育てたと思います。
はい。
とにかくねやりたいことをどんどんやってしまうようなねマイペースでやってっちゃうようなタイプだったんですな。
好奇心はすごいこう…。
ものすごいある。
とにかく性格は強い娘でした。
う〜ん。
叱っても涙を流さない子で。
女の子なのに。
そうですか!ええそういった所がありましたから。
わかりました。
それではこの後お届けものをさせて頂いてるとこまた引き続きご覧頂きたいと思います。
いきましょう邦江さんイタリアですグッと!
この日邦江さんは新しい作品の制作に取り掛かっていました
今まで一度も自分の個展を開いたことがないという邦江さん
より多くの人に自分の作品を見てもらいたいと仕事の合間を縫って個展用の作品作りに取り掛かっています
大理石の聖地カッラーラで生活の全てを捧げ彫刻に取り組み10年
今芸術家として新たなステップを踏み出そうとする邦江さんにお母さんから届けものです
(スタッフ)ご両親からお届けものを預かってまして。
何だろこれ?
(スタッフ)ご両親からお届けものを預かってまして。
何だろこれ?ちょっと待って…あっ軽い!なんか…。
え〜!?ちょっとこれ!どうすんのこんないいもの!うわ〜っ!やっぱりいいですねぇ。
届けものは素焼きの胸像
50年前フランスで留学していたお母さんがひと目見て気に入りずっと傍らに置いていたものです
帰国の際も持ち帰り以来家のリビングに飾ってありました
ずっと眺めてましたからね。
(スタッフ)子どもの時に?そうそうそう。
でこれの出来がすご〜くいいんですよ。
(スタッフ)そうなんですか?もうほんっとにいい。
添えられていた手紙にはこう記されていました
「この像にはお母さんが画家としてやりたいことに挑戦していた時の思い出が詰まっています。
引き締まった口もと強い眼差しに製作者の生への強い心生きを感じます。
十年間なんとか彫刻をやってこれたと思いますが芸術家としてはこれからの十年が勝負だと思います。
先人たちの吐息と力を背に受けてよい仕事をしてください」
そっかそっか…。
ちょうど10年も終わったし次の10年どうするかな?って考えた時に今まではずっとイタリアだったのであの…日本。
日本に徐々にシフトチェンジしていきたいなっていう。
やっぱり…日本人だし。
日本で死にたいし。
イタリアを捨てるってわけにもまたいかないのでここにね?今までの全てがあるので。
だけどもうどんどん日本で制作してこっちでなんか石にするのはこっちでとか。
わからないですけど全然。
ああ結構軽いんだな…。
いいですね。
なんかお米でもくれんのかと思った。
まさかの食べれないものだった。
意外と求めてたものは現実的なものだった。
アハハ!でも驚いてましたね。
やっぱり開けた瞬間もうわかるぐらい。
ここに置いてあったんです。
あっここにあったんですか?もうほんとに厳しい道だと思いますけれどもね。
やるしかないんじゃないかと思います。
作り続けて…。
作り続けるだけですね。

(ガタルカナル・タカ)めちゃくちゃ男前になるらしいよ。
2015/06/28(日) 10:25〜10:55
読売テレビ1
グッと!地球便【イタリア・大理石の聖地で彫刻に人生を捧げる娘に届け物】[字]

海外で頑張る日本人に家族の想いを届けます▽大理石の聖地で極貧生活を送りながら彫刻に人生を捧げる娘▽かつてローマ法王の胸像も制作した娘に芸術家だった母から届けもの

詳細情報
出演者
山口智充
海外で頑張る日本人
番組内容
日本を飛び出し、海外で生きる多くの日本人。その国にしかない技術を求め、修業に出る者。大恋愛の末、海外に嫁ぐ者。会社を辞めて、異国で第2の人生を送る者…。そんな彼らには遠く日本で暮らす家族がいて、お互いの間には様々な想いがあります。この番組では、そんな“想い”を、「日本の家族から贈り物を届ける」という方法で繋いでいきます。海外で奮闘する日本人の姿…、そして遠く離れたからこそ分かる家族の絆を描きます。

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