抜井規泰
2015年5月10日11時06分
■大相撲 ちょこっとウンチク
中央に大きく「蒙御免」(ごめんこうむる)と書かれた番付表。相撲好きな方でしたら、手にとってご覧になった方も多いかと思います。部屋や力士の後援会に入会している方なら、きちっと畳まれ、力士や師匠の判子が押された番付表が場所ごとに自宅に届いていることでしょう。
この番付表は、実は平日の国技館に行けば、誰でも1枚55円で買うことができます(番付発表から数日で売り切れることもありますが)。今場所の番付表は、なんと38万部も印刷されています。1人の行司が手書きした原本を縮小印刷したものです。いまは三役格で、行司の序列で上から4番目の木村恵之助さんが1人で書いています。
行司の仕事は別の機会に改めて書こうと思いますが、行司は「土俵での裁き」だけが仕事ではありません。特に大切とされているのが、日本相撲協会の会議などでの書記役です。
そんな書記役をこなす中で、毛筆が特に上手な行司さんが「番付の書き手」に選ばれます。
番付表は木村恵之助さんが1人で書き上げるんですが、ほかに2人の補佐役がつきます。木村要之助さんと、木村勘九郎さんがその補佐役です。この2人は新番付が決まると、漏れた力士がいないか、東西の誰がどの番付に動いたのかなどをチェックします。そして、完璧な資料を作り「書き手」である恵之助さんに渡します。同時に、番付表の枠線を墨で書くのも2人の仕事です。
残り:347文字/本文:944文字
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