ららら♪クラシック「音楽に自由を〜ベートーベン名曲集〜」 2015.06.27


「ららら♪クラシック」今回は…。
彼は後世の音楽家たちに計り知れない影響を与えました。
ベートーベンよりも前の時代の音楽家たちは王侯貴族に仕え彼らのために音楽を書いていました。
そんな時代にベートーベンは何者にも支配されない自由で自立した一人の音楽家を目指しました。
そして音楽のさまざまな様式に革命をもたらしたのです。
彼の熱い志はどんな名曲を生み出したのか。
ゲストはベートーベンが大好き…ベッベーンって俺のこのタクトとこれが合うのか合わないのかという…。
今日は自由を求め続けたベートーベンの名曲にじっくりと耳を傾けます。
「ららら♪クラシック」今日はベートーベンの名曲集です。
不朽の名作を数多く書き残した大作曲家ですよね。
本日のお客様をご紹介しましょう。
俳優で映画監督の奥田瑛二さんです。
(一同)よろしくお願いします。
ベートーベンという作曲家についてはどのようなイメージですか?ベートーベンというのはやっぱり特別クラスというか他の作曲家と比べると全く違う異次元の人の感じがあって。
最初の頃はかけてました。
とりあえず全曲聴くぞってかけててそれでここぞという時にベッベーンって俺のこのタクトとこれが合うのか合わないのかという一人指揮者をやってましたね。
楽しいですよね。
「あっこれは大きい壮大だな」って思わせる力はベートーベンがいまだに一番かもしれませんね。
ベートーベン音楽史上やっぱり重要な作曲家で彼の前と後では音楽のスタイルが全然違ってくるんですよね。
革命というような事を起こしておりますので今回は「音楽に自由を」という事でベートーベンが音楽の世界にもたらした革命とも言うべき2つのポイントについて見ていきたいと思います。
1つ目はこちらです。
まさに本当にこの交響曲の世界でそれまでにない新しい交響曲をつくり上げました。
ベートーベンはどんな交響曲を作ったのかVTRをご覧下さい。
ベートーベンよりも前の時代の音楽家たちは王侯貴族に仕え彼らの下で活動するいわゆる…ハイドンやモーツァルトなどもそうした時代に登場した作曲家です。
当時の作曲家たちは権力者の意向に従い彼らを楽しませる事を目的に作品を生み出していたのです。
ベートーベンもまたドイツの宮廷に仕え楽器を演奏しピアノを教え作品を献呈していました。
そんな時代に…。
(砲撃音)フランスでは市民革命が起こり王侯貴族が支配する社会が大きく変わろうとしていました。
「音楽にも新しい時代が来る」。
ベートーベンは何者にも支配されない自分だけの音楽を表現し始めるのです。
一方で宮廷や貴族の支えなく作曲家として自分一人の力だけで本当にやっていけるのか…。
ベートーベンには不安が付きまといました。
そんなベートーベンの迷いを吹き飛ばすようにすい星のごとくナポレオンが登場。
ベートーベンは民衆の自由を求めて戦う彼の姿に共感し創作意欲をかきたてられます。
ナポレオンの姿に自らを重ねたベートーベン。
自分の中に湧き起こる感情や精神思想などをより強くより自由に表現していきました。
こうして書き上げたのが…音楽家が何者にも束縛されずに自らのために音楽を書く。
交響曲第3番「英雄」はそんな新しい時代の交響曲の先駆けとなったのです。
音楽も革命を起こさなきゃいけない。
お抱えでは駄目だっていう時のまあそこから苦悩と才能がもうはじけるんでしょうけど。
そこは僕もほんとに感じるんですよね。
3人ともフリーランスで何か表現の仕事をしてるじゃないですか。
だから誰かに仕えてその人の顔色をうかがいながらずっとものをつくるその切なさというかつらさを考えるとね。
ベートーベンこれほど才能があったのに苦労したろうなって気がしますね。
すごいエネルギーを持って書いているこの交響曲第3番「英雄」。
どのように斬新だったのか具体的に見ていきたいと思います。
どんなふうに始まるのかちょっと冒頭部分を改めて聴いてみたいと思います。

(「交響曲第3番英雄」)おお〜いいですね。
元気出る。
ではこの楽譜をちょっとご覧頂きたいんですけれども。
だからこの…これですよね。
つまりはドーンドーンっていうのは。
まさに冒頭部分全員でジャンジャンと2発大きな和音をしっかりと明確に示す部分なんですけれども実はこういう事って本来曲の終わりの部分ジャンジャンジャーンみたいな終わりに出てくるような素材を冒頭に使うという手法はそれまでなかったんですよね。
ひょっとしたらロックのギターがジャーンジャンジャン!トゥルルル…っていく場合があるじゃん。
よくある。
ベートーベンにやっぱり影響されてるのかもしれませんね。
冒頭部分こういうキメをまず見せつけるというような。
ええ。
更に「リズム」をちょっと注目したいと思います。
一体何拍子に感じられるか。
指揮者の気分でちょっと聴いて頂きたいと思います。

(「交響曲第3番英雄」)おお!すばらしい動きをしながら聴いてましたけれども奥田さん何拍子の気持ちで今振ってらっしゃいました?タッタッ…っていうこれね。
これだとどうなるのこれ?今の動きは2拍子っぽいですね。
1212。
これですからね。
そうですね。
スコアを見て頂きたいんですけれども頭の3小節は3拍子でウッチャッチャッウッチャッチャッウッチャッチャッウッチャッウッチャッウッチャッ…っていう3拍子の中に2拍子が感じられる部分という「ヘミオラ」というリズムの手法。
3拍子で振っているにはちょっとこう合わない感覚っていうんでしょうかね。
こう何か心の…心臓みたいな所をグッグッとちょっといたずらっぽくねキュッと握ってくれちゃうみたいな。
やっぱりこの「英雄」にもそういうわしづかみにされるような何か手法というか斬新な技というのがねほんとにたくさん盛り込まれているわけなんですね。
それでは交響曲第3番「英雄」から第1楽章をカット版でどうぞ。
ナポレオンが攻め込んでいく状況とこう…歓喜の渦に見舞われて絶頂の感じとなんかナポレオンであるからこその苦悩があるみたいなものを自分に移し替えたところもこう旋律の中に僕なんかは勝手に読み取ったりするとすごいドラマチックだなと思うんですよね。
自分の中で英雄であるとかこれをきっかけに何か自分が変わったというような経験というのはあります?まあ小説家もそうですし映画監督俳優もそうですしクリエーティブな仕事に携わる人間っていうのは僕はですよ「自分の中の英雄」って言われても英雄はない。
いないぞと。
持たない事に努めて今まで生きてきてるんですけどあえて僕の中のヒーローというものは何だと思った時に英雄はと思った時にもうすごい俳優として触発されて憧れて心の中にさん然と輝く宝物としてしまい込んでいるのが三船敏郎さんなんですよ。
それの中のねもう「椿三十郎」。
面白かったですよねえ!もうあの…。
「もうじき四十郎だけどな」っていうね。
三十郎さんのせりふ。
実は憧れて憧れて自分のヒーローだった人と共演がかなったんですね。
それも師匠と弟子の役で。
本覺坊遺文千利休って映画だったんですがその時にこうやって毎日4か月ぐらい芝居するわけですから…。
もう憧れの人ですよね。
ですからねまざまざと見ててそれで変わったんではなくてもう観察をしました。
目と目と合わせて真剣勝負なんだけど相手の懐に入りたいというのがあると入れた時の喜び。
ましてや自分の憧れの人とね。
それは自分の中でとてもとてもいい宝物ですね。
そこでとどめて置いてあります。
俳優さんの仕事ってそこがちょっと羨ましいですね。
僕たち見れないもんね相手の事。
そうですよね。
描いているヒーローはたくさんいますけれども。
がっつり向き合う事がないので。
では今度はですねベートーベンの革命というべきポイント2つ目こちらです。
彼はバイオリンとピアノで奏でる室内楽曲「バイオリン・ソナタ」というジャンルですがこれにも大きな功績を残しています。
ある時はまあ公開の演奏会じゃないんですけど…それはもうバイオリン弾きたくてしょうがないと。
ですからベートーベンにとってバイオリンというのはピアノと並ぶ自らの身体の一部。
ちょっと大げさかもしれませんけれどもそれぐらいの事を考えていたんじゃないかと思うんですね。
そんなベートーベンをより深いバイオリンの世界に導いたのは当時の著名なバイオリニスト…彼の指導を受けベートーベンはバイオリンという楽器が持つ可能性に開眼していきます。
やがてベートーベンはバイオリン・ソナタの作曲に取り組み始めます。
ところで…バイオリンの華やかな演奏が楽しめる音楽ですよね。
しかし当時は違いました。
モーツァルトなどが書き残したバイオリン・ソナタはピアノの華やかな音色や技巧を際立たせた作品が多くバイオリンは陰に隠れるような存在だったのです。
バイオリンのパートも従来のように…そしてついにベートーベンはバイオリンの役割を飛躍的に高める作品を書き上げます。
それが…当時の名バイオリニストクロイツェルに献呈された事からこの名が付けられました。
ベートーベンが生んだ新しい時代のバイオリン・ソナタ。
その特徴は演奏の冒頭からあらわれます。
曲はバイオリンの独奏で始まりその存在を印象づけます。
そしてピアノをしのぐほどのダイナミックなパッセージ。
バイオリンとピアノが激しく火花を散らすかのように掛け合います。
ベートーベンはバイオリンが華やかに活躍する新しいバイオリン・ソナタのスタイルをつくり上げたのです。
それではベートーベンのバイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」から第1楽章をカット版でお聴き頂きましょう。
いかがでしたか?ベートーベンは「クロイツェル」で…ピアノとか交響曲で表現できない感情のこの…強くて細かいもの細〜い目に見える糸とか目に見えない糸とかバイオリンでなきゃ表現できないものを「バイオリンだ!」っていうふうに「それを俺はやってやるぞ」という事が強烈になんかある曲だな。
すごく彼の自由さというかバイオリンにも自由や自立を与えたりとかシンフォニーでも思想を全て五線に閉じ込めていいんだっていう自由な翼を与えているようななんか優しさみたいな部分も感じられました。
それと僕は一つ感じたのは革命的に新しい事をやろうとして形を破るとそれが次の新しい形になっていくっていう事ですね。
だから一番いい形でのこういう革命とか芸術のスタイルの壊し方っていうのがベートーベンできたんだなって気がしましたね。
自分のベートーベンを持つ事を今日発見いたしましてそういうふうにすると僕のとこに眠っているベートーベンがですね改めて自分のものとして聴いてみよう。
その中で自分の映像なり感情なりを…つくり上げていくという事を今日テーマを宿題をもらった気がして…とてもうれしかったですけどね。
奥田さんの探究心を呼び覚ましたベートーベンの名曲集。
皆さんにはどう響きましたか?30年以上にわたって芸能界で活躍する久本雅美。
2015/06/27(土) 21:30〜22:00
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック「音楽に自由を〜ベートーベン名曲集〜」[字]

楽聖ベートーベン。何ものにも支配されない自由で自立したひとりの音楽家を目指した彼は、音楽の様々な様式に革命をもたらした。彼の熱い志はどんな名曲を生み出したのか…

詳細情報
番組内容
楽聖ベートーベンは、後世の音楽家たちに計り知れない影響を与えた。ベートーベンよりも前の時代の音楽家たちは王侯貴族に仕え、彼らの意向に従って活動をする、いわゆる“雇われ音楽家”だった。そんな時代に、ベートーベンは、何ものにも支配されない、自由で自立したひとりの音楽家を目指し、音楽の様々な様式に革命をもたらした。ベートーベンの人物像に迫り、熱い志が生んだ名曲にじっくりと耳を傾ける。交響曲「英雄」ほか
出演者
【ゲスト】俳優・映画監督…奥田瑛二,【司会】石田衣良,加羽沢美濃,【語り】服部伴蔵門

ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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